国道沿いだし住宅街にポツンとあるから昼間は心霊スポット感無いけど夜行くとそれなりに雰囲気感じる
昔友達の結婚式に行ったらそこ供養・管理してるお寺の息子さんが来てて家で起こる心霊現象の話色々聞かせてくれて興味深かったよ
自分の部屋のドアノブを夜中にガチャガチャやられたり激しくドア叩かれたりあるらしい
寺で生まれ育ったなら慣れてるのかと思ったけど寺の息子でも怖いもんは怖いんだってさ
別にオチとかないし怖い話でもないけど自分的に腑に落ちないので書き込み
長いし言葉にするのが難しくて文章変かもしれないけどごめん
今から10年とちょっとぐらい前の話
山を切り開いたような新興住宅地に小学生のころ住んでた
バブルの影響で作られた住宅地らしいんだけど俺が小学生になるころには普通にさびれてて空き家もちらほらあった
それでも同年代の子供は何人かいたからそいつらとはよく遊んだんだけど
たまに「あの家」っていう場所に遊びに行くことがあった
「あの家」も空き家の一つで、住宅地の大通りっていうの?
そこを見下ろすようにして建っているような、わりと目立つ場所にある
前述の通り本当は他にも空き家はあるんだけど、俺達の中では「空き家=あの家」って感じで「あの家」はなんか特別だった
「あの家」にはツタがびっしり生えていて、その周りだけ鬱蒼と木が茂ってるせいか空気が重くて
ただの空き家って言うより廃屋って言ったほうが似合う雰囲気の
斜面の上にある三階建て(正面から見ると二階建てだけど大通り側から見ると三階あるのがわかる)の洋館だった
聞くところによるとこの住宅地ができたころからあるそうなんだけど
誰も家主がどんな人だったか知らないらしい
「あの家」の正面玄関の接道は大通りじゃなくてそこを大通りを曲がった坂の上の道なんだけど
住宅地の中央にあることには変わりはないし、「あの家」は位置が高くて遮蔽もないから大通りを通ると必ず目に入る
だから俺は大通りを通るたびに「あの家」を見上げてた
「あの家」の窓はほとんど全部鎧戸で閉じられてたんだけど、ひとつだけ鎧戸がない窓があった
それは三階の一番右の窓で、ボロボロの白くて薄いレースのカーテンがかかってて、窓辺では薄汚い白のドレスを着たフランス人形がこっちに背中を向けて座ってたんだ
変な話なんだけど、俺はその人形がどうしても欲しかった
廃墟に置き去りにされてるから絶対薄汚いし、そもそも人形になんて興味持ったことないのに
それが飾られてる部屋に行ってみたかったんだ
笑われると思ったから友達にその話はしたことないけど
「あの家」行こうぜって誰かが言うと男子はみんな乗り気でついてきたし
目指す目的地は誰も何も言ってないのにいつも人形の部屋だったから
もしかしたら他にも人形が欲しかった奴はいたのかもしれない
まあ、たまたま目立つ部屋だったから目印にしてただけかもしれないけど
(ちなみに女子は一人も来ない。まあ空き家探検なんて汚いしつまらないだろうからそんなもんだろうなって思う)
「あの家」は坂道の脇にあって、正面玄関には後付けのパイプシャッターが取り付けられてる
これは最初はなかったんだけど、近所の大人が「子供が中に入ってイタズラするから」って自費で取り付けたものらしい
「あの家」の権利関係がどうなってるかは知らないから、勝手にそういうことをしてもいいのかはよくわからん
俺達はクソガキだったので、(大人ってバカだなー)って思ってた
だって俺達は「あの家」に入るのに正面玄関なんて使ったことがなかったからだ
木に囲まれてるからわかりづらいけど「あの家」には裏口があって
斜面をちょっと滑ると子供が体をかがめれば通れるぐらいのドアがある
俺達は各々懐中電灯を持ち寄ってそこから「あの家」に入ってた
ようは「あの家」の正面玄関って本当は二階からの入り口なんだよ
だからもしかしたら「あの家」の一階は地下室的な存在だったのかもしれない
でも、裏口から入って一階より上の階に行けたことは一度もなかった
裏口から入ると、手すりに囲まれたバルコニーみたいなところ(建物の中だから本当はバルコニーとは呼ばないと思う)に出るんだ
バルコニーを見下ろすとコンクリートと木製の柱だけがある空間が広がってて、その奥に上に行く階段があるのが見えた
きっとあの階段まで行けば2階に入れるはずなんだけど、今いるバルコニーから下の空間に降りるための道がどうやっても見つからない
「もういっそバルコニーから飛び降りてみればいいんじゃね?」ってみんな冗談交じりに言ってたけど、それがよくないことだって頭ではわかってた
「だからって飛ぶわけないよな?」っていうニュアンスで、お互い自分の正しさを確かめる感じだったからさ
それなのに自分一人だったら何故か飛んでた気がするから、一人でここに来る奴はいなかったと思う
少なくとも俺は抜け駆けしたことはない
結局俺達はバルコニーから移動する方法を見つけられなかった
そもそもあの小さな裏口も行き止まりのバルコニーも何のためのものなのか全然わからない
なんでそんな設計になってたんだ? 建築に詳しい人ならわかるのかな
家の土台?のための空間とか? でも一応そこにも窓とかあったんだよな
だだっぴろい空間は倉庫的な場所として再利用してたのかもしれないけど
あんな小さい裏口で「あの家」の昔の住人は不便じゃなかったんだろうか
俺は小学校を卒業したころに別の市に引っ越したからしばらく「あの家」を見ることはなかったんだけど
高校の時の夏休みに何かのはずみで友達と地元の心霊スポットの話になった
そういう場所に詳しくないというか縁もなかったので話題に困ったんだけど、思い出したのが「あの家」だった
「あの家」は心霊スポットでも何でもないけど(今思えば不思議なんだが心霊現象的な噂はひとつもなかった。おどろおどろしい雰囲気はあるんだから適当な怪談がでっちあげられてもよさそうなのに)
その高校に俺と同じ住宅地出身の奴はいなかったから、「あの家」を紹介してもバレないだろって思って「あの家」の話をした
俺達は超絶優等生ってわけじゃないけど夜遅くに出歩くほど不良でもないし
たとえ昼間でも電車乗り継いで市から市へと移動するほどのバイタリティもない(田舎なので交通の便が悪い)って感じの陰キャオタクの集団だったので
自分達で心霊スポット巡りするわけじゃなくて紹介者が自分で写真撮ってきてそれをみんなに見せるみたいな流れになった
俺も久しぶりに昔住んでた住宅地に行ってスマホで「あの家」の写真を撮った
相変わらず不気味だなーでも人形欲しいなーって思ったけど、その時は俺一人しかいなかったので探検は諦めた
当然ながら小学生だったころより背も伸びててあの裏口を通れる自信もなかったしな
夏休みが明けて全員で写真見せ合ってほどほどに盛り上がって、まあそれはいい
それから俺は県外の大学に進学したんだけど、大学でも似たような流れがあった
心霊スポットじゃないんだけど地元にこんな不気味な廃墟があって~って
写真見せて「あの家」の話しようと思ったんだけど探せども探せどもその写真が見つからない
機種変か何かの時に間違えてデータが消えたのかなって思って特に気にしてなかった
地元に帰った時にでも写真撮るわって言って終わった
で、また地元に帰ってきて住宅地に寄ったんだけど「あの家」がないんだよ
さすがに老朽化が進んでただろうから取り壊されたのかなって思ったんだけど
誰に聞いても「あんなところに家なんてあった?」って言われるんだ
引っ越していった俺の親だけならただ忘れてるんだろうけど、昔の近所の人達どころか一緒に探検した友達まで「あの家」を知らないっていう
あんなに目立ってたし少なく見積もっても30年以上はそこに建ってたんだから住宅地の住人なら絶対知ってるはずなのに
だからもしかしたら、俺が地元から離れてる間に誰かが「あの家」に一人で行って、あのバルコニーで何か大きな怪我をしたんじゃないか?
それで「あの家」の存在がタブーになって、そんな家はなかったってことになって綺麗さっぱり取り壊されたんだ
こんなことなら高校のときに行っておけばよかったって、あの住宅地に行って「あの家」があった場所を見るたび後悔してる
でももしかしたらいつかひょっこり「あの家」が帰ってくるんじゃないかって思ってるんだ
29日にも地元に行って「あの家」の跡地を見てきたけどやっぱり何もなかった
社会人になった今でも「あの家」のことを思い出すと探検しつくせなかったことが心残りで
もし今「あの家」に行けば今度こそ人形の部屋に行く道が見つかるような気がする
子供の時の俺には無理でも大人になった俺なら「あの家」の謎が解ける気がするんだ
これを書いてる今も記憶の中にある「あの家」に行きたくて仕方ない
とりあえず今は「あの家」にあったようなフランス人形が欲しくて探してるけどなかなかしっくりくるものが見つからない
当然だよな、そもそもどんな人形だったのかもろくに知らないんだから
どうぞどうぞ
いろいろと心配になる
幽霊や別世界があれば面白いのに。と、常々思っているだけに、非常に残念です。
今後も、あぁいった所を探索する予定ですので、またご報告に来るかもしれません。その時を心待ちにして胸を高鳴らせていただけたら幸いです。
では、また。
https://twitter.com/spear446/status/1521454428108496896?s=21&t=TcGPCxNRDPXW5S-A0a60Mg
残念だけどしかたない
報告ありがとうね
またなにかあったらよろしく!
憑かれてもアレなのであまり無理スンナよ
滅茶苦茶真面目だねw真面目すぎてタチ悪いのに憑かれそう
生きてる人間もそうでないものにも
展開早すぎて笑うわフッ軽にも程がある
廃墟探索楽しんでほしいけど怪我にはまじで気をつけてな
Yさんの左手が長い理由 1/5
以前勤めていた会社の取引先の営業にYさんって人がいた。
歳は40代で見た目は平凡、仕事もそつなくこなす、いわゆる普通のサラリーマン。
変わったところと言えば、常に腕時計の下にリストバンドをしているくらい。
あと、左手が右手より少しだけ長かった。
それは初対面の時から気になってたけど、身体的なことだから特に話題にもせずスルーしていた。
その理由を初めて聞いたのは、一緒に仕事するようになって何年も経ってからだ。
あるプロジェクトが終わり、俺の会社とYさんの会社で合同の打ち上げが催された。
その席でYさんの隣に座った俺は、仕事の話や雑談に花を咲かせ、楽しい時間を過ごしていた。
Yさんは俺より二回りも上だけど気さくないい人で、営業だけに話もバツグンにうまい。
小一時間ほど差しつ差されつ杯を重ねていたが、ふとしたタイミングでYさんのリストバンドがズレ、その下がちょっと見えた。
俺の文章力が拙いせいで上手く表現できないが、なんとも言えない傷跡がある。
ケロイドのように少し盛り上がっているが、火傷とは違う。とにかくなんとも言えない傷跡。
「Yさんそれ、大丈夫っすか?」
酒が入ってたせいもあって、俺は反射的に無神経なことを聞いてしまった。
「えっ、これ、別に何でもないよ」
Yさんリストバンドを直しながら、歯切れ悪く言うとそのまま口をつぐんだ。
しばらく沈黙が続いたが、失言に酔いが一気に覚めた俺は
「なんか変なこと聞いちゃってスイマセン」
と、心から詫びた。
その間、リストバンド越しに手首をさすっていたYさんは不意に
「君さ、お化けとか幽霊とか、そう言う話信じるタイプ?」
と、意外なことを聞いてきた。
唐突な質問に面食らったが、俺はこう答えた。
「いや、むしろ好きっすね。昔稲川淳二のライブとか行ったことありますよ」
Yさんは
「そうか、好きなんだその手の話が」
と言うと、ゆっくりと傷跡の由来を語ってくれた。
Yさんの左手が長い理由 2/5
Yさんは高校の頃、彼女と肝試しに行ったことがあるそうだ。
肝試しと言っても本格的な心霊スポットではなく町外れの小さな雑木林で、幽霊が出ると噂が流れた程度の場所らしい。
放課後、彼女と2人で雑木林に来てみたが、それらしい様子は全くない。
肩透かしを食らった気分だったが、少し奥まったところに小さな鳥居と祠を見つけた。
あまりしっかりと管理されていないようで、祠は朽ちかけている。
が、それだけ。
肝試しに飽きてきたYさんは、彼女に
「もう帰ろうぜ」
と声をかけたが、なぜか彼女は祠の前に行き、あたりまえのように扉を開けた。
「なにこれ、見て見て」
中にはお札やら燭台の他に、なぜか三方の上に石が置いてある。
大きさは拳大で何の変哲もない、そこらに転がっているような石だ。
彼女は祠に手をつっこむと無造作に石を掴み
「ねえ、せっかくだからおみやげにこれ持って帰ろうか?」
と、Yさんに差し出した。
Yさんは彼女から石を受け取ると
「やめとけよバカらしい」
と言いながら、元に戻せば良かったのに、石を林の奥に放り投げてしまった。
肝試しはこれで終わったが、その翌日に大事件が起こった。
Yさんの左手が長い理由 3/4
電車通学だったYさんは、いつものように駅で彼女と待ち合わせ、2人で電車が来るのを待っていた。
ホームでの彼女はかなり様子が変だったらしい。
酔っ払ったようにふらふらしてて、今にも倒れそう。
「おい危ないぞ。体調悪いのか?」
心配するYさんの問いかけに彼女は
「大丈夫大丈夫」
と言うだけで相変わらずふらふらしている。
そのまま彼女は身体を揺らしながら、線路に落ちそうになった。
「危ない!!」
Yさんは左手で彼女の腕を掴み、転落を阻止する。
が、なぜか左手がYさんの意思に反して、一旦掴んだ彼女の腕を放してしまった。
彼女はそのまま倒れ込み、上半身がホームからはみ出たところを入線してきた電車にはねられた。
突然の出来事にYさんはへたり込み、泣きながら彼女の名前を呼び続けていたらしい。
不幸中の幸いか、周囲にいた人達がYさんは彼女を助けようとしていたと証言してくれたおかげで、事件は不幸な事故として処理された。
しかし、Yさんは強い自責の念に苛まれた。
Yさんの左手が長い理由 4/5
異変が起きたのは彼女が亡くなって7日目の夜だった。
ベッドで寝ていたYさんは、激しい息苦しさで目を覚ました。
「ハッ、ハッ、ハッ……」
呼吸を整えながら周囲を見るが、おかしな所は何もない。
再び横になって眠りにつくが、また息苦しさで目を覚ます。
まるで誰かに首を絞められているようだった。
たまらなくなったYさんはもう眠るのはやめようと、顔を洗おうと洗面所に行き鏡を見てギョッとした。
首に手で絞めた赤い跡がくっきりと残っている。
「なんだよこれ……」
そこで初めて心霊現象が頭を過ったYさんは、部屋に戻ると電気をつけたまま布団をかぶってガタガタと震えた。
が、それでも睡魔がやって来る。
ウトウトするYさんを再び息苦しさが襲う。
布団を跳ね上げたYさんは、そこで初めて自分の首を絞める物の正体を見た。
それは左手だった。
眠りにつくと左手が勝手にYさんの首を絞めに来る。
困り果てたYさんはベットの横にあるラックに紐をかけ、左手を吊った状態で寝た。
Yさんの左手が長い理由 5/5
「それ以来さ、寝る時はずっと左手吊ってんのよ。もう30年だぜ」
Yさんは力なく笑うとリストバンドを巻くって左手首を見せてくれた。
「だからさ、手首が擦れすぎてこんななっちゃった」
同じ場所で擦り傷を何度も繰り返すと、こんななんとも言えない跡になるのか。
「左手ちょっと長いのもそのせいですか?」
と、ぶっちゃけついでに聞いてみた。
「多分そうだと思う。こうなると右手と両足も吊しとけば良かったなって今は思うよ」
そう言うとYさんは普段のようにからっと笑った。
「お祓いとかは行ったんですか?」
「行った行った。何回もお祓いしてもらった。あの祠にも行って何回も謝ったけどダメ。許してくんない」
「投げた石は?」
「探したけど結局分かんない。まあただの石だからね。あの時投げなきゃって、今でも後悔してるよ」
今、この場で自分が思いつく程度の対策なんて全部やってるに決まってるのに、俺は浅はかな質問を重ねたことを申し訳なく思いつつ
「なんかスイマセン。何の役にも立たないのに話だけさせちゃって……」
と詫びた。
「いいのいいの。別に隠してる話でもないし、俺がしっかりしてたら左手も悪さしないからね」
初めて聞いた俺には超怖い話だけど、Yさんの中ではこの怪奇現象と折り合いが付いてるのだろう。
「まあでも、たぶん俺が死ぬ時は左手に殺されるんだと思うよ」
そう言ってYさんはこの話を終わらせた。
それからほどなくして俺は転職し、Yさんとの付き合いも途絶えた。
もう10年も前の話だ。
Yさんが生きてるとしたら今は還暦手前くらい。
きっと今でも寝る時は左手を吊っているのだろう。
そんなこと実際にあるんだな…
俺も小さい頃身体が弱くて、それにちなんでいたのかは知らないが名付けの候補に女の子っぽい名前があったらしい(結局候補にあっただけで普通の名前になった)
けどその名前が幼稚園のころ一番仲が良かった女の子と同じだったから驚いた
その子とは同じ誕生日だったからなのか、その子が引っ越すまでお互いの家を行き来する程度には仲が良かった
けど、その子は引っ越し先で10歳になる前に病気で亡くなったと新聞の訃報掲載欄で知った
もう10年以上前の話だけど、もしかして俺と間違えて死神に連れていかれたのかなとか思うのは俺の気のせいであってほしい
先月の27日に無事また歳を重ねることができたので厄落としにカキコ
引用元: https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1649945810/
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