今日はあるイベント会場でバイトしてきました。
お客さんの中にカワイイ小犬を連れていた方がいらっしゃったんですよ。めちゃめちゃカワイかったですね。通りすがる誰もが振り向いていました。それだけでなく多くの人が「触らせて下さい」とか「抱かせて下さい」とか言っていました。
飼主は3~4歳くらいの女の子。とっても若いお母さんも一緒でした。二人とも小犬に負けずかわいいというか美人でしたね。
他のお客さんに遠慮無しに犬と遊ばせていました。
本当は写真撮りたかったんですけどね、なんせ仕事中だったんでできませんでした。くどいようですがそれくらいめちゃくちゃカワイイ犬だったんですよ。
ところが、よく見ているうちにその犬のシッポがない事に気付きました。
短いとかじゃなくて、付け根の部分から全く無いんです。
ふと疑問に思ったので女の子に尋ねました。
「ねえ、このワンちゃん、シッポどうしたの?」
聞いた瞬間に、”あ、事故とかかもしれないのに余計な事聞いちゃったかな?”と思いました。
でも、 女の子はすぐに笑顔でこう答えてくれました。
「あのね、
シッポはないほうがカワイイからね、
ママに切ってもらったの。」
では、さらっと
えーっと たしか中2のころ、深夜のラジオを聞いていたときに
急に大便がしたくなってトイレのドアをあけたら自分がいた。
動揺しながらも「目があったらやばい!」と思いあわててドアを閉めた。
怖くてしょうがなかったが、便意には勝てず風呂場で糞して寝ました。
これ実話。
それは君がドッペルで、トイレにいたのが本物
トイレにいた本物は異次元に飛ばされてしまったのだ。
父が危篤だったので1週間ほど家族で交代で看病をしていた。
母が何日もて通夜で看病していたので、病院から家に送る事にした。
車で送っているとき眼の前の市営バスのナンバープレートが「・・・4」
だったので気持ち悪かったのだがなかなか抜く事が出来なかった。
家に帰ると変わりに病院で看病している妹から様態が急変したので
すぐに母親に来てほしいと電話がかかった。
そして、母を病院に送る時ににも車の前にはナンバープレートが
「・・・4」の市営バスが走っていた。
母が病院に付いてから約2~3時間で父は亡くなった。
さらに、父の病死の隣の病人も父の死後すぐに亡くなった。
火葬場では父の火葬炉の隣は父の隣の病室の方だった。
偶然ではある妙な事がたびたび続いた。
高校卒業が間近になった時期
課題となっていたレポートや研究課題に追われ
毎日のように遅くまで学校に残るのが普通でした。
研究課題は10人弱で研究を進めているものが多く先生方も力を入れているようでした
そんな中 私の研究課題は人気が無くメンバーは私とKとSの3人でした。
やる気の無い連中が3人集まり、適当に終わらせて早く楽になろうと思っていました。
受け持っていた先生も 私達のやる気の無さに気付いてか
「ある程度で終わらせていいけど他の研究は残ってるんだからお前等も一応残っとけ」
などといわれ、研究もしないで放課後の誰もいない教室で遊んでいました。
卒業の近い2月後半位の時期だったので授業が終わると外はすぐに薄暗くなり
教室の中は真っ暗で、そんな所で盛り上がる内容といえば怪談話くらいでした。
Sはそういったオカルト話が得意で、私とKはSの淡々と話す怪談話が大好きでした。
その時もSの怪談話が始まり、真っ暗な中3人でKの机を囲んでいました。
Sが『7人の兵隊』を聞いた人は
一週間枕元に水と御煎餅を供えておかないと殺されるといいましたが
私とKはその手の話に慣れておりその話を聞いた時は怖くもなんともありませんでした
他の話がいくつか終わり
程々に怖さを満喫した時にはもう時計は7時30分を廻っていました。
じゃぁ そろそろ帰ろうかということになり、帰り支度をしていた時のことでした。
Kが教室に腕時計を忘れたから誰か一緒に来てくれと言い出しました。
Kも私も怪談話を聞いた後だったので真っ暗な校舎内を一人で歩くのはきついものがありSは語り部になるくらいのオカルト好きなので
「俺がついてってやる」と余裕をかましてました。
とりあえず私は怖かったので二人を実習室で待っていることにしました。
10分くらい経っていたでしょうか、二人がなかなか戻ってきません。
「何してんだ・・早く帰りたいのに」と少し切れ気味になっていた私は
待ちきれずに怖いながらも一人で教室に向かうことにしました。
その時 窓から入る月明かりだけを頼りに教室を目指していたのですが
暗さや怖さとはまた別に嫌な感じが私を取り巻いていました。
しかしそんな事より早く帰りたいという気持ちが強かった為
気にせずに教室に向かいました。
中に入ると教室の中は真っ暗で、見た感じ誰かがいる様子はなかったのですが
人の気配はあり「ははぁ あいつ等俺を驚かそうとしているな」と思っていました。
「おぃ!ばればれだぞ!早く帰ろうぜ!」
私は廊下にまで響き渡る声で怒鳴りました。
その時です、私の声に勝る勢いで怒鳴る声がしました。
「来るな!!」
驚きながらもその声のする方を見ると何かがKの机の前でうずくまっています。
なにがなんだか理解できずにいた私は取り合えず教室の電気をつけました。
電気をつけると吐き気も次第に薄れ
うずくまっている正体もKだということが分かりました。
「何やってんだよ!おせーよ!」
何がなんだかわからないのと、早く帰りたい気持ちで私は怒りに満ちていました。
「ごめんなさい・・ごめんなさい・・」
Kは顔を伏せたまま痙攣し歩けない程震えていました。
「Sは?Sは何処いった?」
「ごめんなさい・・」
尋常じゃないKの震えで悪ふざけでは無いことだけは分かりました。
長文スマソ。
一人ではどうしようもないので先生に怒鳴られるのを覚悟で廊下の電気を全てつけ
Kをどうにかおぶさりながら職員室に飛び込みました。
先生を一人つれ
私は教室にもう一度行くと、さっきは気付かなかったのですが
一番左側の窓が開いてカーテンがヒラヒラとしていました。
ついてきた先生とその窓に近づくとSの物だと思われる上履きが
綺麗に二つ並んでいました。
その後 学校中は大騒ぎになり
私は何が起きているのかいまだに分からないまま
まだ震えのおさまらないKの横で呆然としていました。
その日の深夜
テレビのニュースでは私の学校で投身自殺があったと報道していました。
学校から直々に呼び出しがあったため
行かないわけにはいかず、親と一緒に登校しました。
学校の周りにはマスコミと思われる車が3、4台停まっていました。
私と親は学校に入るなり会議室に通され
そこにはKとその両親とSの両親がすでに待っていました。
Kは昨日より随分落ち着いていたようですが
暗くうつむいたままこちらを向こうともしませんでした。
昨日の出来事を一通り聞かれた私とKは、二人とも当事者であるのに答えは曖昧で
結局なにも分からないまま その日は帰ることになりました。
帰り際 Kが私の近くに来てボソッと「あいつは兵隊に殺された」といいました。
それをいった後Kはそそくさと車に乗って帰ってしまいましたが
携帯にメールで『後で電話する』とメッセージが入ってきたので
Kからの電話を待つことにしました。
家に帰ってしばらくするとKから電話があり
Kは昨日の一部始終を静かに語りだしました。
KとSが腕時計を取りに行く途中から教室に入るまで
に私の感じた吐き気を体感していたようです。
そして、教室に入りKの机の前まで行った所で
激しい目眩と共に二人共教室に倒れこんでしまい
金縛りのような状態になったそうです。
Kの意識はしっかりしていたようで、その後のことも話してくれました。
金縛りのような状態になった後、教室内に7つの人間のような影が現れたと思ったら
Sが立ち上がり7つの影と一緒に窓から出て行ってしまった。
あまりの出来事に物凄い恐怖を覚え
体を動かすことが出来ないのが
金縛りのせいなのか震えのせいなのか分からないくらいだったそうです。
教室に行く間KとSの会話の中で
Sは『兵隊のお供え物』をやっていないと言っていたそうです。
今となってはその兵隊の呪いのせいかどうかも分かりませんが
その時はKも私も(私は一日遅れ)水と煎餅を一週間お供えしておきました。
長文スマソ。
漏れが実際に体験した不思議な話。
バブル期に漏れの近所に小規模の遊園地が建ったのよ。
スケートリンクとか、小さい観覧車とかお化け屋敷とかあって
最初のうちは結構人入っていたのね。
ただ、その遊園地立地がおかしくて、隣には大規模な共同墓地、
おまけに火葬場まであるところにポツンって作られてたんだわ。
んで、バブルはじけてから案の定すぐその遊園地つぶれちゃったんだけど
施設は取り壊す金も無かったのかしばらーくそのまま残っていたのさ。
んで、漏れが大学に入ったばっかりの時。
友達2人と飲んでいて、その遊園地に肝試しに行こうって話になったのね。
確か遊園地に着いたのが午前1時くらいだったと思う。
んで、いろいろ施設を廻ったんだけど特になにも起こらなかったんだわ。
それじゃあ、最後にお化け屋敷に入ろうぜって話に。
懐中電灯もってお化け屋敷に入っていったのね。
天井とかぼろぼろになってたり、展示されていた
生首が床に転がっていたりで、実際に運営されていた時より
よっぽど怖いじゃんって思いながら先に進んでいったんだわ。
それで、丁度中間地点くらいに棺桶からドラキュラが飛び出すって
仕掛けがあるところに来たのね。そこで、懐中電灯をその棺桶に向けた
とたん、ガタンッッッ!!!って音がして棺桶が開いて中からドラキュラ
らしきものがいきなり飛び出してきたのさ。それが、1回だけじゃなく
ずっとガタンガタン飛び出してくるのね。
めっちゃめちゃびっくりしてダッシュして逃げました。
ほんと腰が抜けるほどびっくりした。
あとで、他の2人に「あのドラキュラいきなり動くからびびった」って
言ったら、「ドラキュラじゃなくて白装束の死体だったぞ?」
って返されたのよ。漏れは以前にそこに入ったことがあって、
ドラキュラが出てくるってことを知っていたからてっきりドラキュラ
だったのかなーって思っていたんだけど、他の2人にはそう見えたらしい。
んで、その話は他の友達に話したら面白がってそいつらも行ってみたらしい。
ただ、夜行くの怖くて昼に行ったらしいんだけど、なんにも起こらなくて
おまけに棺桶のディスプレイなんて無かったって言うんだわ。
しばらく経ってその遊園地は取り壊されたけど、あのとき何で電気が来ていない
はずのお化け屋敷で棺桶の蓋が開いたのか、とか何で昼に行った友達は棺桶
自体を見つけられなかったのか、未だに謎のまま・・・。
横浜のほうでは結構、有名らしいんが。
かなり怖いらしいですが
昔、聞いた事あったけど、忘れた
俺、横浜に住んでるけど、そんなの聞いた事ないな~
「胡麻三粒」の話なら知っているが・・・
それとは違うんだろうな。
俺が聞いたことあるのは「小豆三粒」だ・・・
無関係だろうけどな
大豆って生首のことでしょ
編集の人から聞いた話です。
阪神大震災の時テレビ局の報道の部署には、バイク便でテープ
マイクロ波での現地からの映像受けなどでおびただしい量の
震災の映像が送られ、編集室はフル稼働、徹夜勤務状態だったそうです。
次から次へとテープを見ては編集してという仕事をしていたとき
編集さんがバイク便で送られてきたテープを再生したのですが、炎しか映っていなかった
「これは使えないな」と思っていたが、女の子の声が大きい声で
「お母さん!!お母さん!!」と聞こえる。
編集さんはテープを見続けた。相変わらず画面に映っているのは炎だけ
何度も何度も女の子の声で「お母さん!」といっていたのですが、ある時間をさかいに
その声は聞こえなくなりました。最初から炎の映像は1カットで回り続けていたので
編集さん曰く、「火事で死んでしもうたんやな、、、」
もう6年前に聞いた話です。その人は今でも編集の仕事をしています。
僕は大学を卒業し無職です。
>>256
その手の仕事してる人って結構いろいろ不思議な映像など知ってそうだね
またいろいろ聞いてくださいよ
いま、ばんって音とともに寝室のドアが閉まりました。
まくらをベッドからおろし、ドアが閉まらないように挟んでおいたのですが、
風のせいで枕がずれてしまったようです・・・
ってそりゃさっきの話だよ!
もう一回枕を挟んできたんだけど、
いま見に行ったら、
高さ50センチ、ドアから1mは離れているベッドの上に
枕がのっていました・・・
それももうひとつの枕にぴったり積み重ねて・・・
家には一人しかいませんし、音もなく玄関や窓から
簡単に人が侵入できるつくりではありません・・・
ぞぞーーーー
溶解枕返し
幼い頃に体験した、とても恐ろしい出来事について話します。
その当時私は小学生で、妹、姉、母親と一緒に、どこにでもあるような小さい
アパートに住んでいました。夜になったらいつも畳の部屋で、家族揃って枕を並べて
寝ていました。ある夜、母親が体調を崩し、母に頼まれて私が消灯をすることになったのです。
洗面所と居間の電気を消し、テレビ等も消して、それから畳の部屋に行き、母に家中の電気を
全て消した事を伝えてから、自分も布団に潜りました。横では既に妹が寝ています。
普段よりずっと早い就寝だったので、その時私はなかなか眠れず、
しばらくの間ぼーっと天井を眺めていました。
すると突然、静まり返った部屋で、「カン、カン」という変な音が響いだのです。
私は布団からガバッと起き、暗い部屋を見回しました。しかし、そこには何もない。
「カン、カン」
少しして、さっきと同じ音がまた聞こえました。どうやら居間の方から鳴ったようです。
隣にいた姉が「今の聞こえた?」と訊いてきました。空耳などではなかったようです。
もう一度部屋の中を見渡してみましたが、妹と母が寝ているだけで、部屋には何もありません。
姉もさっきの音が気になったらしく、「居間を見てみる」と言いました。私も姉と一緒に寝室から出て、
真っ暗な居間の中に入りました。そしてキッチンの近くからそっと居間を見ました。
そこで私達は見てしまったのです。
居間の中央にあるテーブル。いつも私達が食事を取ったり団欒したりするところ。
そのテーブルの上に人が座っているのです。こちらに背を向けているので
顔までは判りません。でも、腰の辺りまで伸びている長い髪の毛、ほっそりとした体格、
身につけている白い浴衣のような着物から、女であるということは判りました。
私はぞっとして姉の方を見ました。姉は私の視線には少しも気付かず、その女に見入っていました。
その女は真っ暗な居間の中で、背筋をまっすぐに伸ばしたままテーブルの上で正座をしているようで、
ぴくりとも動きません。私は恐ろしさのあまり、足をガクガク震わせていました。
声を出してはいけない、もし出せば恐ろしい事になる。その女はこちらには全く振り向く気配もなく、
ただ正座をしながら私達にその白い背中を向けているだけだった。
私はとうとう耐え切れず、「わぁーーーーーっ!!」と大声で何か叫びながら寝室に飛び込んだ。
母を叩き起こし、「居間に人がいる!」と泣き喚いた。
「どうしたの、こんな夜中に」そういう母を引っ張って、居間に連れていった。居間の明りを付けると、
姉がテーブルの側に立っていた。さっきの女はどこにも居ません。テーブルの上もきちんと
片付けられていて何もありません。しかしそこにいた姉の目は虚ろでした。今でもはっきりと
その時の姉の表情を覚えています。私と違って、彼女は何かに怯えている様子は微塵もなく、
テーブルの上だけをじっと見ていたのです。
母が姉に何があったのか尋ねてみたところ、「あそこに女の人がいた」とだけ言いました。
母は不思議そうな顔をしてテーブルを見ていましたが、「早く寝なさい」と言って3人で寝室に
戻りました。私は布団の中で考えました。アレを見て叫び、寝室に行って母を起こして居間に
連れてきたちょっとの間、姉は居間でずっとアレを見ていたんだろうか?
姉の様子は普通じゃなかった。何か恐ろしいものを見たのでは?そう思っていました。
そして次の日、姉に尋ねてみたのです。「お姉ちゃん、昨日のことなんだけど・・・」
そう訊いても姉は何も答えません。下を向いて、沈黙するばかり。私はしつこく質問しました。
すると姉は小さな声でぼそっとつぶやきました。
「あんたが大きな声を出したから・・・」
それ以来、姉は私に対して冷たくなりました。話し掛ければいつも明るく反応してくれていたのに、
無視される事が多くなりました。そして、あの時の事を再び口にすることはありませんでした。
あの時私の発した大声で、あの女はたぶん、姉の方を振り向いたのです。
姉は女と目が合ってしまったんだ。きっと、想像出来ない程恐ろしいものを見てしまったのだ。
そう確信していましたが、時が経つにつれて次第にそのことも忘れていきました。
姉は県外の高校に進学し、寮で生活して、家に帰ってくることは滅多にありませんでした。
ある夜、遅くまで机に向かっていると、扉の方からノックとは違う、何かの音が聞こえました。
「カン、カン」
かなり微かな音です。金属っぽい音。それが何なのか思い出した私は、全身にどっと冷や汗が
吹き出ました。これはアレだ。小さい頃、母が風邪をひいて、私が代わって消灯をした時の・・・
「カン、カン」
また鳴りました。扉の向こうから、さっきと全く同じ金属音。
私はいよいよ怖くなり、妹の部屋の壁を叩いて、「ちょっと、起きて!」と叫びました。
しかし妹はもう寝てしまっているのか、何の反応もありません。母は最近ずっと早寝している。
とすれば、家の中でこの音に気付いているのは私だけ・・・。独りだけ取り残されたような
気分になりました。そしてもう1度あの音が。「カン、カン」
私はついにその音がどこで鳴っているのか分かってしまいました。
そっと部屋の扉を開けました。真っ暗な短い廊下の向こう側にある居間。そこはカーテンから漏れる
青白い外の光でぼんやりと照らし出されていた。
キッチンの側から居間を覗くと、テーブルの上にあの女がいた。幼い頃、姉と共に見た記憶が
急速に蘇ってきました。あの時と同じ姿で、女は白い着物を着て、すらっとした背筋をピンと立て、
テーブルの上できちんと正座し、その後姿だけを私に見せていました。
「カン、カン」
今度は、はっきりとその女から聞こえました。
その時私は声を出してしまいました。何と言ったかは覚えていませんが、またも声を出して
しまったのです。すると、女は私を振り返りました。女の顔と向き合った瞬間、私はもう
気がおかしくなりそうでした。
その女の両目には、ちょうど目の中にぴったり収まる大きさの鉄釘が刺さっていた。
よく見ると、両手には鈍器のようなものが握られている。そして口だけで笑いながらこう言った。
「あなたも・・・あなた達家族もお終いね。ふふふ」
次の日、気がつくと私は自分の部屋のベッドで寝ていました。私は少しして昨日何があったのか
思い出し、母に居間で寝ていた私を部屋まで運んでくれたのか、と聞いてみましたが、
何のことだと言うのです。妹に聞いても同じで、「どーせ寝ぼけてたんでしょーが」とけらけら笑われた。
しかも私が部屋の壁を叩いた時には妹は既に熟睡してたとのことでした。そんなはずない。
私は確かに居間でアレを見て、そこで意識を失ったはずです。誰かが居間で倒れてる私を見つけて、
ベッドに運んだとしか考えられない。でも改めて思い出そうとしても頭がモヤモヤしていました。
ただ、最後のあのおぞましい表情と、ニヤリと笑った口から出た言葉ははっきり覚えていた。
私と、家族がお終いだと。
遅れましたが、>>279の続きです。
異変はその日のうちに起こりました。
私が夕方頃、学校から帰ってきて、玄関のドアを開けた時です。いつもなら居間には母がいて、
キッチンで夕食を作っているはずであるのに、居間の方は真っ暗でした。電気が消えています。
「お母さん、どこにいるのー?」
私は玄関からそう言いましたが、家の中はしんと静まりかえって、まるで人の気配がしません。
カギは開いているのに・・・掛け忘れて買い物にでも行ったのだろうか。のんきな母なので、
たまにこういう事もあるのです。やれやれと思いながら、靴を脱いで家に上がろうとしたその瞬間。
「カン、カン」
居間の方で何かの音がしました。
私は全身の血という血が、一気に凍りついたような気がしました。数年前と、そして昨日と
全く同じあの音。ダメだ。これ以上ここに居てはいけない。恐怖への本能が理性をかき消しました。
ドアを乱暴に開け、無我夢中でアパートの階段を駆け下りました。
一体、何があったのだろうか?お母さんは何処にいるの?妹は?
家族の事を考えて、さっきの音を何とかして忘れようとしました。これ以上アレの事を考えていると
気が狂ってしまいそうだったのです。すっかり暗くなった路地を走りに走った挙句、私は近くのスーパーに
来ていました。「お母さん、きっと買い物してるよね」一人で呟き、切れた息を取り戻しながら中に入りました。
時間帯が時間帯なので、店の中に人はあまりいなかった。私と同じくらいの中学生らしき人もいれば、
夕食の材料を調達しに来たと見える、主婦っぽい人もいた。その至って通常の光景を見て、
少しだけ気分が落ち着いてきたので、私は先ほど家で起こった事を考えました。
真っ暗な居間、開いていたカギ、そしてあの金属音。家の中には誰もいなかったはず。アレ以外は。
私が玄関先で母を呼んだ時の、あの家の異様な静けさ。あの状態で人なんかいるはずがない・・・。
でも、もし居たら?私は玄関までしか入っていないので、ちゃんと中を見ていない。ただ電気が消えていただけ。
もしかすると母はどこかの部屋で寝ていて、私の声に気付かなかっただけかもしれない。
何とかして確かめたい。そう思い、私は家に電話を掛けてみることにしたのです。
スーパーの脇にある公衆電話。お金を入れて、震える指で慎重に番号を押していきました。
受話器を持つ手の震えが止まりません。1回、2回、3回・・・・コール音が頭の奥まで響いてきます。
「ガチャ」誰かが電話を取りました。私は息を呑んだ。耐え難い瞬間。
「もしもし、どなたですか」
その声は母だった。その穏やかな声を聞いて私は少しほっとしました・・・が、この時、一瞬でも
安心してしまった私は愚かでした。
「もしもし、お母さん?」
「あら、どうしたの。今日は随分と遅いじゃない。何かあったの?」
私の手は再び震え始めました。手だけじゃない。足もガクガク震え出して、立っているのがやっとだった。
あまりにもおかしいです。いくら冷静さを失っていた私でも、この異常には気付きました。
「なんで・・・お母さ・・・」
「え?なんでって何が・・・ちょっと、大丈夫?本当にどうしたの?」
お母さんが、今、こうやって電話に出れるはずはない。私の家には居間にしか電話がないのです。
さっき居間にいたのはお母さんではなく、あのバケモノだったのに。なのにどうして、この人は平然と
電話に出ているのだろう。それに。今日は随分と遅いじゃない、と。まるで最初から
今までずっと家にいたかのような言い方。私は、電話の向こうで何気なく私と話をしている人物が、
得体の知れないもののようにしか思えなかった。
そして、乾ききった口から、何とかしぼって出した声がこれだった。
「あなたは、誰なの?」
「え?誰って・・・」
少しの間を置いて、返事が聞こえた。
「あなたのお母さんよ。ふふふ」
引用元: https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1029646267/
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