認められていないものなのに、ある特定の人や、
得点の状況で見ちゃうから、恐怖を感じるんだと思う。
オバケ屋敷が怖くないのって、やっぱそれが
フィクションだと判っているからだよね。
なので、ユーレイの存在を認めてしまえばいいと思う。
子供の頃から「ユーレイつーのがおるとばーい」と
育てられてれば、いざ遭遇した時、「うむ」としか思わない
んじゃ……
あれは、半年ぐらい前の話になります。
あの頃も今のように俺は怪談に嵌っていました。そのときは親友と言っていいぐらいに仲のいい友達と一緒になって、オカルト雑誌を買い漁ったり、オカルト番組を夢中になって見入っていたりしていました。
そんな仲のいい仲間内の一人に、とても恐がりで怪談なんかするとかなりオーバーなリアクションをするYという奴が居たんです。
そいつをからかってやろうという話になるのは、自然の流れだったと思います。
計画なんて言うほどのものじゃないけど、大体こういう風にやろうというのはすぐに決まりました。
まず友達のKがYの家の屋根に昇っておく。それを確認したら、俺がYの家に遊びに来たと偽って入る。そして用意した怪談をどんなに恐がっても無理に聞かせる。それはこんな内容です。
最後の叫び声を合図に、Kに窓叩いてもらう予定でした。
決行の日は、小雨が降ってました。ハッキリ言って悪い予感しました。だって考えてた話とあんまりそっくりじゃないですか。これも話とそっくりなんだけど、俺は必死になって止めました。でもKのやつ物凄い乗り気で。止めきれなかったんです。
仕方なくYの家に行って、俺は怪談を始めました。前持って考えてたやつ。シトシト雨が降ってて気持ち悪いぐらい静かな夕方でした。
計画通り、話し始めました。案の定Yのやつは物凄く恐がって、聞かない聞かないって耳塞いじゃったんだけど、それでも大声で聞かせました。
そして最後大声で合図をして。
胸が痛いぐらい鳴って、時間が流れるのが長過ぎるように感じました。そうして5分ぐらい経った後。
ドサ!
大きな荷物を投げるような重たい音がして。もちろんその音がなんなのか、俺には分かってました。でも体が固まったみたいになって動かなかった。
Yが窓際に行って、外を覗いて。
「ヒッ」
って変な声出して、その後おぼつかない足取りで慌てて下に走って行きました。そのあいだも俺は全く動けなくて。
救急車が来て。警察が来て。考えてあった話となにもかもソックリで。
警察からの帰り道。
ずっと考えてました。冷たいって思われるかもしれないけど、悲しさよりも先に恐怖心が立って、出るな出るなって思ってました。
でも真っ暗な人気の無い道を通りかかったとき。
ズルズルって、這いずるような音が聞こえてきたんです。這いずるにしても、手だけで動いてるような。大きな音。
振り返ることも出来なくて、でも足がガクガクいって、早足にもなれなくて。咽がカラカラに引きつれたような感じになって、叫ぶことも出来ません。
そうやってトロトロしてると、ガシッって足を掴まれました。凄い強い力で、たちまちの内に引き倒されてしまって、何かが俺の上に圧し掛かって来ました。分かってたんです。というより信じ込んでました。きっとそれは
やっぱりそれはKでした。
肉がめくれあがって、原型をとどめない無残な顔が俺の顔のすぐ側にありました。でも4年越しの友人の顔を見間違えるわけありません。それは確かにKでした。
俺は必死な声で「ごめん!俺が悪かった!もっと止めればきっとお前が死なずにすんだのは分かってたんだ!本当にごめん!」そう叫びました。
しかし、Kは肉の削げた顔でキョトンとした表情を作ったあと、口元をニタァと歪ませて、俺をどんどん暗がりへと引っ張っていきました。
このままでは本当に命が危ないと思った俺は、無我夢中で手を振りました。それがKの顔に当たり、ほんの僅かに力が緩んだ隙をついてなんとか逃げ出せました。
そして今ここで、こうしてその恐怖を書き留めています。Kはどうなったか?
今でも居ますよ。俺の背中に拠り掛かっています。
僕が中2の時に修学旅行であるキャンプ場に行きました。
そこはトイレなんかも汲み取り式で、夜になるとほとんど前が見ないような密林なところ。
宿泊学習最終日の夜にそれは起こったのです。
修学旅行の夜はどんなきまりをたてられても守らずに夜更かしをするでしょ?
そんなわけでバンガローの中、7人ほどで怪談話をしたんです。雰囲気もばっちしでしたから。
いくつかのありきたりの怪談を話し終わった後、耐えられずに1人また2人と眠っていく人も出始めました。
そして、とうとう皆寝てしまいました。夜更かし大好きな僕だけを残して・・・
一人で過ごす闇はとても辛いです。その日は雨が降っていたので雨が落ちる音さえ足音に聞こえました。
1時間ほど1人ボーっとしていると、あることを思い出してしまいました。
先輩から笑いながら聞いていた、このキャンプ場での幽霊目撃話を。
もう何がなんでも寝ようと思った俺はギューっと目をつぶりました。
しかし寝よう寝ようと思えば思うほどに寝れなくなってしまいます。
怖くなったので友達を起こそうと体を起こした時に僕は見てしまいました。
窓の向こうに見える真白な顔を。その顔はずっとバンガローの中を覗きこんでいるのです。
僕はあまりの恐ろしさに音もたてずに毛布をかぶりました。それからはずっと目をつぶりました。
どんなに眠れなくてもひたすらに。ずっと。
何時の間にか僕は寝ていたようで友達に起こされて朝をむかえました。
窓の外にはもう白い顔はなく、友達に話しても笑われるだけでした。
今でも中2の旅行はそのキャンプ場に行っているようです。そして必ず白い顔を見る人が何人かいるんだそうです。
アレはいったいなんなんでしょう。
結構前にテレビの怖い話特集でやってたかなり怖い話。
でも、映像は無茶苦茶怖かったけど、あの怖さは文章では伝えられないかも・・・。
ある田舎町の高校で写真部に所属する男が、同じ学校の女の子に片想いした。
彼女は町外れの古い家でおじいさんと2人暮らしで、
おじいさんの面倒をよくみる、とても優しい子で、みんなから人気があった。
そんな彼女に惚れた彼は、写真のモデルを頼んだりして付き合い、
やがて2人は恋人のような関係になる。
高校を卒業した後、上京を望む彼は、彼女も誘うが、
彼女は年老いたおじいさんを残していく事はできなかった。
彼女のおじいさんの存在がだんだん疎ましくなってきた彼は、
なにかにつけて「おじいちゃんが・・・」と言う彼女に
「その、おじいちゃんが、おじいちゃんが、というの止めろよ!」
と冷たく当たる。
そして、彼が旅立つ日になり、彼女の元へ別れを告げにゆくと、
彼女は「私も連れていって」と懇願する。
彼は「でも、おじいさんはどうするんだよ?」と問うが、
彼女は「おじいちゃんならもう大丈夫」と言う。
不審に思った彼が彼女の家に上がると、
彼女のおじいさんは血まみれになって死んでいた。
そして彼の後ろから血のついた包丁を取り出した彼女が、
「おじいちゃん、今寝ているから起こさないでね」と微笑んだ。
彼は恐怖のあまりワーッと叫んで一目散に逃げ出し、この町を離れていった。
思えば、自分を深く想うゆえに彼女はあんな行為に走り、
そこまで彼女を追い詰めたのは自分であるという罪の意識にずっとさいなまれたが、
やがてその記憶も薄れていき、遠い過去のものとなっていった。
そんなある時、彼の元へ高校時代の写真部の同窓会が開かれるという知らせが届く。
彼は思い切って帰郷する事に決めた。
そして同窓会では、懐かしい面々に出会い、酒を酌み交わしながら話に花を咲かせたが、
ふと彼は、彼女の事を思い出し、彼女がおじいさんを殺した事に自分が関わっていた事は伏せ、
あの後、彼女がどうなったのか、みんなに尋ねてみた。
だが、みんな、彼女が殺人を犯した事を知らないどころか、
一緒になって彼女の写真を撮った事もあるはずの奴等が誰1人彼女の事を全く覚えていなかった。
そうなると、余計に彼は彼女の事が気になり、町を方々歩いて彼女の消息を探った。
やがてその話を知っているおばあさんに出会うが、
「それはもう五十年以上も前の話だよ」と言う。
「そんな馬鹿な」と、彼は自分の記憶が錯乱しているんじゃないかと思いながらも、
ひたすら記憶をたどって、彼女の家があった場所へと向かう。
しかし、そこは深い絶壁になっており、家が建っていた痕跡すら無かった・・・。
途中で落ちがわかったけど、それはそれとしてむちゃくちゃ背筋
寒くなったよ……
この手の話は俺は好き。
久々のヒット。
いいね。662だけだど今風の薄っぺらな怖い話だけど663が
あって深みが出てるのがいいな。時間の経過がミソだと思うよ。
引用元: https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/993836343/
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