長くなるのでそういうの嫌な人はスルーしてくれ。
ある夏の日、高校生だった俺はコンビニで立ち読みをしてた。
コンビニって、本並べてある棚がガラスで出来てて道に面してる壁に置いてあるところが多いじゃないですが?
(解りにくい表現で申し訳ない。)
んで、ふとガラスの壁に本読みながら目をやると、真夏なのに、真っ赤なコート着てる女が立ってたんです。
その時は、真夏にコートなんて物に違和感感じず、その女がかなり綺麗だったんで、
『可愛い姉ちゃんがいるなー』
くらいで、気にせず雑誌読んでた。
そしたら気のせいか、段々こっちに近づいてきてるんですよね。
『ちょっとおかしくないか?』
段々そう感じてきて、真夏に真っ赤なコートもおかしいだろと思いだした。
ちょっとやばい人だなこれは
そう感じて、目を合わさないように、もう読み終わった雑誌を黙々と眺め続けた。
そして、5分くらい?経って、
『もう、どっか行っただろ』
って思って見てみたんですよ。
そしたら…
しかも、ガラスに当たるか当たらないかの真近に。
でも、それよりびっくりしたのが女の目。
さっきまで可愛いと感じてた顔は全く変化なかったんですが。
目だけがまるでクレヨンで塗り潰したように真っ黒。
顔は笑うでもなく怒るでもなく無表情。
真っ黒な目だけが、ずっとこっちを見つめてるんです。
あまりにびっくりし過ぎて10秒くらい見つめあったまま硬直してしまいました。
読んでいた雑誌を落としてしまい、落ちた音で我に帰り、雑誌を拾おうと下に目をやると…
僕が読んでいたのは、メンズノンノ。
それは間違いありません。
しかし、落ちてたのは怪談の漫画。
しかも、気付いてしまった。
その漫画の表紙のサブタイトルには、
『大阪泉の広場に出る赤い女』
って。
僕がいるコンビニは泉の広場から怪談をあがってすぐのコンビニ。
(オカ板では今でも泉の広場の女の話が出てますね。)
もう、一心不乱でヘップの方まで走って逃げました。
あまり恐くなくてすいませんでした。
それ本当の話なんすか?
それ人間なら立ち読み撃退できるだろーなWWW
また、泉の広場から徒歩10分ほどのホテルで、盆に心霊体験もしています。
(ホテルの心霊体験スレに最近書き込み済み)
あそこらへんは、ほんとやばいですね。
ホテル名はプリ●ス。
ただ、真っ黒の表紙に赤い文字でタイトルとサブタイトル。
大きさはコロコロコミック(今もあるんですかね?)くらいのやつでした。
誰か専用スレ立ててほしい
これを体験したのは高校三年の夏です。
ちなみに、中学の時は『泉の広場では、絶対に会ってはいけないもう一人の自分に会う。』って噂がありましたね。
そうですか・・恐いですね
自分は霊とか見たことがないので、にわかに信じ難かったんです
僕も周りの誰も信じてくれませんから。
(僕がそんなキャラではない。泉の広場に出るはずなのに、泉の広場の外の話だからなど。)
僕は、それから約半年のあいだに、父の会社が倒産、ネットで18万詐欺にあう。などよくないことが続いています。
ここまで書いてしまうと嘘っぽいなと僕も思いますが、事実なので…
そいつ歩き回るらしいね
階段の所に座ってたり
専用スレ立ててよ
タイトルは「大阪泉の広場に出る赤い女」
がはいっていればいいかな?
ありがとう!
三年近く前、泉の広場のところで、ヘンな女がうろついていた。
通勤の帰りによく見かけた。
三十前後で、赤い色のデザイン古そなドレスっぽい服着てて、小柄で、
顔色悪く目がうつろ。髪は背中近くまであって、伸ばしっぱなしに見えた。
目立つ服の色となんか独特の雰囲気があって目がいってしまう。
でも怖い(キ印っぽい)感じして、
何気なく観察はしても目はあわせんようにしてた。
女はいつも広場の中をうろうろしてた。
地下出口出たとこの何本か外れた飲み屋筋に
立ちんぼのねーちゃんの多い場所があって、
そこのねーちゃんかな?と思ってた。
ある日の仕事帰り、広場内の薬局の店頭で
コスメの安売り見てた。私は買い物するの時間かけるほうで、
そん時も多分一時間近く店にいたと思う。
その夜も女は広場をうろついていて、
いつものことなんで特に気にとめてなかった。
でも、店から出た時、視線感じて顔上げると、
広場の真ん中の噴水を隔てて、女がこっち見てた。
なんかヘンな感じがした。私は目が悪くて、眼鏡かけてても
少し離れた場所だと相手の顔とかよく見えないのに、
女は妙にくっきり見えたんよ。3Dみたく。
209 名前: 208続き 投稿日: 02/06/21 11:05
目があった途端、気持ち悪くなった。
何か本能的に怖くて、びしぃ!とチキン肌立って。
(うわ、ヤバい)(でも何が?)
自分でも思考回路謎のまま、それでも反射的に
店内に戻ろうとしたけど、金縛りかかったみたいに身体が動かん。
助け求めようとして声すら出ないことに気付いた。
いつもふらふら歩いてるはずの女が、すっと素早く近寄ってくる。
明らかに普通じゃない様子で、髪振り乱してドレスの裾ゆらしてこっち来るのに、
誰も気付いてくれない。
もの凄い顔で笑ってて、その表情の怖さにふーっと気が遠くなった。
だって、目のあるとこ、全部黒目にかわってるんやで。
怖い、もうあかんって思ったときに、
いきなり誰かが後ろからぎゅっと腕を掴んできた。
驚いて顔上げる(ここで身体の自由が戻った)と、男の人で、
話しかけようとしたら「静かにして」って小声で注意された。
呆然として顔見上げてると、男の人はますます手をぎゅーっと
握ってきて、怖い顔で前を見てる。吊られて視線戻したら、
女がすぐそばに立ってて、男の人を呪い殺しそうな目つきで睨んでた。
すごい陰惨な顔してて、怖くて横で震えてたけど、
女はもううちのことは眼中にない感じで、
「…………殺す……」
って、つぶやいて、男の人の横をぶつかるみたいに通りすぎて店内に入ってった。
男の人はその後、私をぐいぐい引いて、駅構内までくると、
やっと手を離してくれた。
駅が賑やかで、さっきあったことが信じられんで呆然としてると、
「大丈夫か?」って声かけてきたんで、頷いたけど、
本当はかなりパニクってたと思う。相手の名前聞いたりとか、
助けてもらった?のにお礼言うとか、まともにできなかった。
男の人は改札まで見送ってくれた。
別れ際に、「もうあそこ通ったらあかん」
とか言われて、
「でも仕事あるし」
「命惜しかったらやめとけ」
答えようがなくて黙ってると、
「今日は運よかったんや。あんたの守護さんが俺を呼んで
あんたを守ってくれたんやで」
「………………」
「たまたまやねん。わかるか?
あんたが助かったの、たまたま守護さんがわかるもんが、
たまたまそばにおった、それだけやで。あいつにとり殺されたくなかったら、
もう通らんとき」
(守護さんって何やのん。守護霊のことか?)
霊なんて見たことなかったから、自分の体験したのが何なのか
わからなかった。(正直、今もわからない)
女はどう見ても生身の人間に見えた。
それで返答に困ってると、その人は私に何度も一人で通るなよと繰り返して、
行ってしまった。
215(2) 名前: 208後日談 投稿日: 02/06/21 13:02
それからは、全然泉の広場付近には行ってない。
チキンな私にはもう確かめる根性はなかった。
ただ、仕事辞める少し前、あの道を通る同僚の子三人に、
(怖い体験は伏せて)広場に赤い服着た女の人いるよねって、聞いてみたら、
二人は、そんなん見たことないと言って、
一人は、あー、あの不気味な人ねと返してくれた。
見たことあると言った子は、とにかく怖い感じなんで
視界に入らないようにしてると言ってた。
彼女も幽霊とは思ってないみたいだった。
今でもたまに、あのひとまだあそこにいるのかなって思う。
…しょぼい後日談でごめんね。
でもいまだに確かめる勇気なし。
サンクスまで歩くのが怖いな…てかあのコンビニサンクスだったっけw
俺としてはこれで単独スレ立てるパワーあると思う
突撃とかも面白そうだ
そそるように上手く文章書けないんで
簡単に書くぞ。
友人と近くの公園で深夜だべってたんだ。
部屋の中でタバコ吸われるの嫌だったし。
んで、ふと見ると近くに女の人が立ってたんだわー。
年齢はよくわかんねーけど、老けてるようにも見えるが若いんじゃね?っつー感じ。
外灯の近くだったんでよく見えたんだよねー。
でも深夜1時くらいだっけかな?変だなーとも思ったさ。
友達にあれ見てみそ?ちょっとおかしくね?
っつって友達を軽く小突いたんだけど、その女があっという間に消えたんだわ!
超おっかねーよ。
かっこはレトロなバスガイド風の制服着ててさー
最初コスプレマニアのおばさんかと思ったね。
でも、公園のど真ん中で、雑草すら生えてないサッカー場みたいなところだから
一瞬で消えるなんてありえないんだよね。
都内の善○寺ってとこ。
もっと登場人物や背景設定、ご実弾を載せればオーディエンスを満足させれたかもなー。
私は仰向けで寝ることが出来ません。修学旅行で友人達と一緒に寝たときなど
「苦しくないの?」とうつぶせで寝ている私は聞かれたりしました。
うつぶせで寝ると顔の骨が歪んだり、心臓に負担がかかってしまうとテレビなどで
聞いたこともあります。でも、私はあの日以来天井を向いて寝ることが出来なくなって
しまったのです。
あれは確か13年前の夏休み。私が9歳の時のことです。
母の実家は長野にあり、我が家では夏休みと冬休みにそこへ行くのが習慣のように
なっていました。弟は6歳でこの年に小学校に入学し、そのためか祖父母はいつにも
まして私たちを温かく迎えてくれました。母の実家は幼心にもう何百年もここに
建っているのではないかと思ったほど年季の入った大きな平屋で、祖父母はそこで
農家を営んでいました。
ちょうど私たちがここを訪れる頃には、近所でお盆のお祭りがやっていて、私にとっては
そのお祭りこそが祖父母の家に行く一番の目的でもありました。
そう、あの夜も確かお祭の日でした。
過ぎていました。母に促されるまま私たちはお風呂(ドラム缶を使った五右衛門風呂のような物でした。
に入り、『いつもの部屋』に向かいました。その部屋は普段は物置に使っている屋根裏部屋で
私たちが来るときだけ祖父と祖母が私たちが寝られるように、そこを片づけておいて
くれるのでした。部屋の中は少しだけかびくさくて、木の匂いがして、なぜか私たちは
その部屋が好きでした。まるで私たちだけの秘密基地のようで、この部屋で寝るときは
とてもわくわくしたものでした。
私は小さい頃からあまり寝付きがいい方ではなく、その日も弟が寝てしまった後も
一人、布団の中でぼんやりと下での両親と祖父母、そして近所に住んでいた叔父と
叔母の、かなりお酒が入っている様子の話し声や笑い声を聞いていました。
しかし、やがてそれも消え、階段下から漏れていた1階の明かりも消されると
私はとたんに怖くなりました。家中で起きているのは自分だけなのだと思うと心細くなったのです。
私は早く寝てしまおうと、ぎゅっと目をつぶりました。
しかし、そう簡単に眠れるものではありません。私は目をつぶったまま、じっと朝を待ちました。
目を開けるのが怖かったのです。
いえ、声というのは適切ではないかも知れません。息づかい、と言った方がいいかも
知れません。「はあ・・・はあ・・・」という喘ぐような、苦しそうな声でした。
「・・・ヒロキ?」私は弟の名前を呼んでみました。この部屋には私の他に弟しか
いないはずなのです。
答えはありませんでした。ただ、苦しそうな息づかいが聞こえるだけです。
女性の声・・・若い女の人の声のような感じがしました。
私は思いきって目を開けました。・・・誰もいないのです。ついさっきまで前髪に
息がかかっていたほど近くにいたはずなのに・・・。足音なども聞こえませんでした。
私はぞっとして部屋中を見回しました。誰もいません。いよいよ怖くなった私は
隣で寝ていた弟をひっぱたいて起こし、文句を言われながらも私がいいと言うまで
起きていてほしいと頼みました。
私は布団を弟の布団とくっつけて、嫌がる弟の手を無理矢理握って目をつぶりました。
自分以外に人がいることを確認していたかったのです。しばらくして、ようやく
うとうとし始めたとき、何かが私の頬に触れました。
髪の毛・・・・?
それは人間の髪の毛の様でした。とても長い髪の毛・・・今この家の中にいる人で
こんな長い髪の毛の人はいないはずでした。第一、足音が聞こえなかったのですから
下から誰かが上がってきたのではないはずです。私は弟の手をぎゅっと握っていました。
気がつくと、弟もその手を握り返しているのです。弟の手は汗でびっしょりでした。
「姉ちゃん、姉ちゃん・・・」弟は私を呼んでいました。
「もういい・・・?もういいって言ってよ!もうやだよ・・・姉ちゃん・・・」
弟の声は震えていて、泣いているようでした。
さっきの女性の声が聞こえました。「で・・・・け・・・・で・・・・け・・・」
その声が何を言おうとしているのか解ったとき、私は悲鳴を上げていました。
「で・・・いけ・・・・でて・・・け・・・・でていけ・・・」
気がつくと朝でした。私は呆然としていました。
あれは夢だったのでしょうか?慣れない布団や枕で寝たせいで妙な夢を見たのでしょうか?
弟があの夜、一体何にあれほど怯えていたのかは、本人も覚えていないそうです。
と言うより、彼はあの夜、私に起こされてからの記憶は全くないと言っていました。
しかし、あれが現実の出来事だった証拠も、たった一つだけ「彼女」は残していました。
目覚めた私の右手には、自分の物ではない長い数本の髪の毛が、いつの間にか握られていたからです。
私はあの夜の出来事は本当のことだと信じています。
私は仰向けで寝ることが出来ません。うつぶせなら、少なくとも目を開けても「彼女」の
顔を直接見なくて済みますから。
改装されてから出なくなったのでは?
あの辺のホテルも怪奇現象起こるみたいだね
コレは俺が小学校の時の話。
神奈川県、鎌倉市、諏訪神社での話だ。
学校の近所に諏訪神社ってのがあった。
ここは御多分に漏れず、夜になると出るという噂の絶えない神社だった。
言ってみれば子供たちにとっての禁忌みたいなトコだったのかな。
で、夜中に園諏訪神社で肝試しをする事になった。
もちろん親には内緒、神社の前に集合、てな感じで。
普段どんなに生意気言ってても、
やっぱり餓鬼だったから夜遊びなんて滅多にあるもんじゃなかった。
だからだと思うけど、友達のテンションがいつもより高かったね、もちろん俺も。
集まる事になった日の夕方、懐中電灯にお菓子、
必要無いのに非常時用にラジオや水もリュックに詰めた。
神社の前に集まると、全員のリュックが同じようにパンパンになってた。
軽く遠足に行くようなモノだって皆思ってたんだ。
メンバーは4人、分かりやすくする為にA、B、C、俺、としておこうかな。
諏訪神社の入り口には、子供の俺からしたらそれはそれは長い急勾配の階段があった。
神社そのものが山を開拓してその上に立てました、って感じの構造だったからね。
古びた石造りの細い階段で、上るたびに砂がパラパラ鳴ったのを覚えてる。
階段の両脇は竹薮が鬱蒼と茂っていて、通路にまでガサガサ伸びてた。
この通路の不気味さもあいまって、心霊スポットとして認知されたんだろうと思う。
昼でも不気味な小道だったから、普段はその先に行く事は無かったんだよね。
だからそん時の肝試しは小道の先に行く事が目標だった。
まぁ説明はこんくらいにして話を進める。
まず俺らの中でも一番勝気な性格のAが階段を上って、
後にBと俺、最後尾にビビりのCがついてきた。
俺は表面上は余裕を気取ってたけど、
内心では懐中電灯の明かりってこんなちっちゃいのかよって泣きそうだったよ。
まぁ階段上がってる間は特に何事もなく、疲れはしたけど無事神社本体の前まで辿り着いた。
口々に「なんだよ、大した事ないじゃん」と言いながら必死に場を盛り上げようとしてたな。
それで、俺だけじゃなくて皆怖いんだって分かって妙に安心した記憶あるよ。
とりあえず一仕事終えた雰囲気になったから、
座ってジュース飲んだりお菓子を食べたりして時間を稼いだ。
時間を稼いだというのは俺が感じたことだから間違ってるかもしれないけど、とにかくそう思った。
誰も口にしないけど、皆あの小道に行きたくなくて時間を稼いだんだ。
昼ですら薄暗いそこは、夜中は完全に真っ暗闇だ。黒一色だ。
「これで帰ろうぜ」って一人が言えば、きっと解散になってたと思う。
でも言わなかった。
小学校の頃って、妙なプライドみたいなのがあるからそんな事はいえなかったんだろね。
俺は(ひょっとしたら全員が)ビビりのCが帰ろうって泣き出すのを期待していたけど、なかった。
結局2~30分経ったぐらいの時に、Aが「そろそろ行くか」と言った。
その瞬間に俺達の小道進撃が決定し、もう後戻りは出来なくなった。
誰もそんな気分じゃないのに、よっしゃー!とか言いながら陽気を装ってたよ。
やっぱり先頭はA、付かず離れず俺とB、でCが最後尾だった。
あんな暗闇を、頼りない懐中電灯一つで進むAを、素直に尊敬したね。
小道は中に入ってもやっぱり暗くて、それから曲がりくねってた。
ひょっこりと顔を出す枝やデカイ葉っぱが、人やら得体の知れない何かに見えて怖かった。
先頭を勇ましく進むAもそれは同じらしくて、曲がり角で何度かビクッと体を強張らせていた。
5~6個の曲がり角を越えた辺り、距離的には100M位進んだところで、
ぽっかりと道が開けて、ちょっとした広場みたいなところに出た。
振り返ってみても、神社や街の明かりはぜんぜん見えなかった。
俺は正直、こんなトコに来たのを心底後悔してたよ。
家で漫画でも見ながら寝てた方が良かったって思った。
道が終わってしまったからか、みんな懐中電灯でいろんな所を照らして何か探しはじめた。
俺には何を探してたのかは良く分からなかったけど、取り合えずそこらを適当に照らした。
探してたのは1分かそこらだと思うけど、Bが興奮した声で俺達を呼んだんだ。
「なぁ、チョットこっち来てみろ!」つー感じで。
駆け寄ってBが懐中電灯で照らしている壁を見た。
正確に言うと、植物に遮られて半分隠れている壁の穴を見た。
穴はかなり大きくて、俺達くらいの身長なら苦も無く入れるくらいだった。
俺達には、この穴が何かすぐ分かった。
防空壕だ。
俺達の住んでる所は、結構そこらじゅうに防空壕の穴があったからな。
断わってビビりだと思われるのも嫌だから仕方なく中に入った。
月明かりも一切届かない洞窟だったなぁ。
中はじめじめしていて、水滴が垂れている所もあった。
長さは思ったより短くて、それだけが俺の救いだったな。
一番奥はほんの少しだけ広く造られていて、寛ぎのスペースのようになっていた。
俺達はもちろん寛げるような心境じゃあなかったけどな。
とりあえず、無言になりながらも懐中電灯で何かを探した。
何かここにきた証拠を持ち帰りたかったのかもしれない。
そんで、各々が地面照らしたり壁を見たりしていた。
Aは土を靴で地面を蹴って掘り返したりしていたと思う。
でも、俺は壁のある一点を見て、目が釘付けになった。
それが丁度俺の目の高さにあって、俺の顔のすぐ側にあったから。
湿った土の壁から、白くて細い「何か」得体の知れない棒が2~3本突き出していたから。
震える手を押さえて少し上を照らすと、今度は白くて丸い器のようなものが見えた。
テレビとかでしか見たこと無かったけど、土でひどく汚れていたけど。
俺は瞬間的にそれが何か理解した。
指だった。
人の指と、きっと頭の骨だった。
俺は生きてきた中で一番でかい声で叫んで、それから走って逃げた。
皆も俺に同調して走って追いかけてきた。
誰かが転んだらしく、「待ってくれ」なんて声も聞こえたけど無視した。
俺は一刻も早く家に帰って寝なきゃいけないと思ったから。
家に着いたら布団をかぶってブルブル震えながら眠った。
次の日の朝、親にばれてこっぴどく怒られたけど、心底ホッとした。
学校でもあの時の話はしなかった。
俺が見たのかなんなのか分からないし、第一本当に見たのかも分からなかったからな。
だからひょっとしたら、たまたまそれっぽく見えた白い石だったのかもしれないし、
怖い怖いと思う俺が見た幻だったのかもしれない。
冷静に考えれば、警察とかがそんな骨を見逃す筈は無いとも思う。
そう思って、俺は一度だけ、真昼間に確認しに行った事がある。
でも、確認できなかった。
何故か、どう頑張っても、あの夜の防空壕は見つからなかった。
以上、長文失礼。
信じる信じないは自由だけど、ここ行くなら気をつけてな。
俺は、今までコレより怖い事態に陥ったことは無い。
リアルで読んでしまった・・・
もう寝ようと思ってたのに・・・orz
>>330-334
GJ!情景が伝わってきて良かったよ。
「田舎だし色々でるけどがんばって戻って来い」と言われ、ほんとにど田舎の店に配属された。
ほんとに猿とか鹿がでるらしく、生活に少し疲れていたおれには丁度よいリハビリを兼ねた研修と考えるようにした。
店は後ろ半分が住居になっており、簡単な歓迎会をかねた飲み会を開いてもらった。
飲み会が終わると店長が他のスタッフに「おまえらも泊まっていけ」と半ば命令口調で話してる。
おれはきたばっかりで家も距離があるので泊まることになっていたが、この言い方にはちょっとムッときていた。
結局店長に逆らえず、俺と店長の他に2名がとまることになった。
んじゃ寝るかと8畳の部屋に布団を出しているとスタッフの一人が「○○さん、申し訳ないけどドアに近いほうで寝てもらっていいですか?」といってきた。
他の2人は無言でこっちみてる。なんかいやな雰囲気。
「いいですよ」軽く答えて、みな寝床についた。
しばらくして誰かの歩く音で目が覚めた。普段は1回寝ると朝まで起きないタイプだが、ナゼか目が覚めた。
ドアの向こうを誰かが歩いてる。床はフローリング。ドスドスと気がついて欲しいかのように、足音をワザとたてているように思えた。
「誰だろ?」俺は隣に寝てる3人の方をみた。ビビッた。3人が俺のほうをみていた。
部屋の豆電球に照らされて光る目が六つ、そしてみな恐怖の表情を浮かべていた。
考えてみると、人数はあってる。んじゃ廊下で歩いてるのは誰だろ??
俺は隣のヤツが制止するのも気にせずにドアを開けた。でも、誰もいない。
何回か足音がしてはドアを開けて、という状態になったが誰もいない。
でも確実に気配だけはしてる。
廊下の奥がトイレになっていたのでそこまでいったら、壁に飾ってあるマスコット人形みたいなものが揺れているだけだ。
それ以来そこに泊まるとその現象がかならずおこる。
全て実体験です。
ほんとはこの後店が繁盛して ウラの空き地に寮を立てることになるのですが、そこが凄かった。
またの機会に書きます。
表現の仕方が下手ですいません。
今年の夏、そこに突撃いってこようと思ってます。
長々とすいませんでした。
~以下コピペ~
昔、炭坑が廃山になりそれまで皆が住んでた区域の炭住が
あちこち空家になり取り壊す為、残ってる人達は他の区域の炭住に移された。
幾日か経って突然修行僧が我が家にやってきた。
「早く引っ越したほうが良い。私の力ではどうしようできない。ここは・・」
詳しくは覚えてないけどそんな事を言ったと思います。
当時、真面目一徹の父が仕事を失ったショックで病気になり働けず
私達子供もまだ幼く、母がパートの掛け持ちで何とか暮らしている状態で
引っ越したくても引っ越せない状況。
「みんな心配するんじゃない」と
父はお坊さんを帰らせ私達を安心させようといつもは見せてくれない
お笑い番組を見ていいと許しが出たり、お小遣いを貰ったり
とても幸せな出来事が続いたのですっかりその修行僧の事は忘れてしまった。
我が家の横の棟は空家で
「あの家で遊んだら駄目よ。傾いているから危ない」と親に言われていた。
でもその空家は炊事場の水道が出たり
家の中には家財がほとんど残ってて
テレビも電源がついて番組が見れたので
私と妹は親の目を盗み毎日のように遊んでた。
(今思えばおかしな状況です。でも妹と昔話をすると
「あの頃は楽しかったね。でも何で電気ついたんかなぁ?
前の住人が夜逃げしたすぐあとだったんだろうね」
と当時の事を話すので私の記憶違いではないはずです。)
ある日、急に妹が寝てしまったので「布団かけなきゃ」と私は押し入れを
初めて開けてしまった。
突然目の前に現れた光景は
埃っぽい押入れの中には小さな仏壇と御位牌、線香とロウソクの燃えカス
そして赤いお米が散乱してて見ているうちに
真っ赤な血が流れているように見え
怖くなり妹を起こそうと呼ぶが声が出ない。
ふと押入れの上を見上げると縄で吊るされた
髪の長い日本人形がクルクル回っていた。
それからどうやって妹を連れて家に戻ったか記憶がありません。
妹は全く何も見てないようで次の日も「遊びに行こう」と私に強請りましたが
「お母さんに怒られたからもう行かない」と嘘をついてなだめました。
それから1年もしないうちに父が首を吊り自殺しました。
第一発見者は私だそうです。でも記憶がありません。
「すまん。カァチャンと○○(妹の名前)を頼む。」
父の痩せ細った白い足が木箱をのぼる
今でもたまにそんな悪夢を見ます。
あの日、修行僧は何を父に言ったのか
あの日、私があのお人形を見なければ・・
それがずっとずっと心残りです。
~以上コピペ~
この話は、その発端から判っているので、そこら辺から書くが、前半が本当で後半が噂だと予め言っておく。
Aさんの家は、川沿いに広がる雑木林の中に古くからある一軒家で、ブロック塀と林で囲まれている。
その脇には、幅2m程度の細い小道があり、曲りくねって100m程続いた後、大通りに繋がっている。
この通りは小学校に通学する上で近道だったが、登校は各地域の班ごとに決められた通学路を通らなければならず、登校に使う事は
無かった。この小道で恐喝事件があったことで、学校側は使用禁止を生徒に命じていた。しかし、この小道は不気味ではあるが
怪談話など無い場所だったし、禁止されていたが下校の際などは構わずに使っていた。
だが、部活帰りの俺と友人が近道をしようとして夕方、この小道を通った時に甲高い女の声がしたので、ふとAさん宅を覗いてみると
、普段は閉め切った雨戸がほんの少し開いており、その隙間から目玉が二つ、こちらをじっと見つめている。
隙間から覗かれるだけでも不気味なのに、恐らく首をかしげた状態なのだろうが、その行動にもびびった。
そして妙に甲高い声が、明らかに俺達に向けて掛けられている。
『こっちへ来い』と言っているようだった。
俺達はその視線と、老女とは思えぬ甲高い声にすっかり怯え、慌てて逃げ帰った。
何人かがそれに遭遇し、その話が学校中に伝わると、その路地を使う者は居なくなった。
怪談話ではなく実在の人間の事だし、関わりたくなかったと言うのが正解かもしれないが、Aさんの噂はそれ以後も続いた。
Aさんは雨戸の隙間からじっと通学中の子供達を見つめており、気に入った子供が見つかると捕まえて孫の遊び相手に
する為に殺してしまう・・・と言うものだ。
殆ど妖怪扱いされていた訳だが、子供達の間では『Aさんは車が嫌いなので、追いかけられたら車の写真を見せればいい』等と言う
話が広まっていった。
しかし、そんな噂話が広まった事には原因があった。
これを聞いた俺は、本気でAさんを怖がったものだ。
夏休みの始め頃、息子夫婦が一家でAさんの家に遊びに行く事になった。
乗っていたのはワゴンタイプの車で、父親が運転・母親が助手席、二人の子供が後部座席に座っていた。
東名高速の料金所から左程離れていない場所で、居眠り運転のトラックと接触・転倒、そのまま炎上した。
転倒の衝撃でドアが歪み、脱出する事もできずに車は炎に包まれる。
人が集まり、左程強い火災ではなかったようだが、素人の手には余る。
話によれば、子供の悲鳴と両親の叫び声が続いていたらしい。
料金所の職員が消火器を使っている間に漸く救急隊が到着したが、蒸し焼き状態となった車内に生存者は居ないと思われた。
が、奇跡的に両親は生きていたものの、体の突起物(耳や鼻)等は溶けて無くなり、皮膚は熱で溶けた化学繊維と融合して
悲惨な状態だったと言う。
病院に運ばれたが、二人の子供は既に死亡しており、両親も長くは持たないと思われた。
焼け残っていた免許証から、Aさんの連絡先を調べた警察によってAさんが病院に呼ばれた時には、
息子夫婦の意識は無く、全身包帯に巻かれている状態だった。
其れを見て、Aさんは卒倒しそのまま入院。息子夫婦はその日のうちに死亡した。
Aさんは可哀相な人だと学校の先生が言っていた事もあり、噂するのは何となく後味が悪く、次第に誰も口にしなくなった。
だが、実際に子供が行方不明となり、二日後警察の捜査でAさん宅に監禁されているのが見つかる。
仏壇の間にある柱に幾重にもガムテープで縛りつけ『孫達と遊んでくれ』と、Aさんは正座をし首を90度曲げた状態で丸二日間、
その子に甲高い声で言い続けたそうだ。
助けだされたときには、口も利けないほどの怯えようで、その後しばらく入院するほどだった。
Aさん自身は監禁罪に問われる事となるものの、心神耗弱を理由として刑務所に入る事はなかった。
だが、いつの間にか病院を抜け出したAさんは家に帰ると、仏壇の前で首吊り自殺してしまい、
この事件や噂はこれで終わったものと思われた。
しかし、その後もAさんの家から視線を感じると言う話が無くならず、一種の心霊スポットの様になってしまう。
よせば良いのに、何処かの高校生が夜中に忍び込んで肝試しをやったのだが、夜中の二時ごろAさん宅から悲鳴が
響き渡り、警察が出動する騒ぎとなった。
二名が玄関付近で腰を抜かして震えており、一人が仏壇のある部屋でうわ言を言っていたらしい。救急車が呼ばれる頃には付近の住人
も野次馬のように群がっていたが、その中の一人から聞いた話では、担架に載せられたその高校生は熱にうかされたように
『熱い・苦しい』そして『頼む、来ないでくれ』と言い続けていたとの事だ。
又、事件後、あの家の傍を通った級友の一人は、雨戸の隙間から自分をじっと見るAさんの目を”視た”と言って引き篭もってしまい
、見舞いに行った奴の話では部屋の窓が全て目張りされ、隙間と言う隙間は黒いガムテープで塞がれていたと言うから、かなり本気で
怯えていたようだ。
『ほんの小さな隙間からでも、二つの目玉が僕を見ている』
級友は蛍光灯を付けっぱなしの部屋の中から出ようとはしなかった。
こういった経緯から、このAさん宅は付近でも近寄るものが居ないほど敬遠される場所となるが、その数ヵ月後には、
不審火で全焼し、この心霊スポットは消滅する事となる。
消火にあたった消防車が、設備上やむなく傍の川の水を使用した為、鎮火後も川の生臭い臭いが暫く取れなかった事もあって
近隣の学校等では”お化け跡地”と呼んでいた。
又、結局のところAさんが住んでいたわけだが、死後もこの場所に留まっていたという噂があった事で
”放火によってAさんが、息子と同じように生きたまま焼かれた”
と言う話が広まっていった。
そんな中で、暫くして赤い服を着たおばあさんが子供を追いかけていたのが目撃される。
その正体は、真っ赤に焼け爛れたAさんで、捕まると火をつけられて焼き殺されると言う。
Aさんは夕暮れ時に出没し、一度見つかるとズル・ベタ・・と足音を立てながら、『誰が”みんな”を焼き殺した!!』
と言って泣き叫びながら、ゆっくりゆっくりとどこまでも追いかけてくる。
全身焼け爛れた姿で現れると言うAさんは、何時しか”赤服おばさん”と呼ばれるようになっていた。
そして、捕まりそうになったら唐辛子を叩きつければ、Aさんが痛がって居る内に逃げ切れると言う噂も飛んだ。
学校でもこの噂によって、一時期下校時刻を早めた事がある。
丁度、児童誘拐の話が全国的に広まっていた時期だ。
実際見た人間が居るのかどうかは判らないが、皆が真剣に語っていた記憶がある。
あの小道も入口と出口に新しく柵が設けられて出入りができなくなった。
俺の知っている噂話はこういうものだ。
息子夫婦を事故で亡くし、精神に異常をきたしたAさんが孫の遊び相手ほしさに子供を監禁。
その後、自宅で自殺したと言う事と、肝試しの高校生が警察と救急車の世話になった部分、Aさんの目を”視た”という
級友が引き篭もった事だ。
それと、関係があるかどうかは判らないが、あの付近にある民家が火の気も無いのに不審火で焼失。
二軒・四名が焼死すると言う事件があり、Aさんに引き込まれたとか、放火したのはあの家の住人で、Aさんが復讐ではないか
と言う話も出ていた。
随分前に引っ越したので、今もあの地域に赤服おばさんの話が残っているかどうかは、判らない。
小学校5年生の夏休み第一日目
その日はどんよりとした雲がでて雨がしとしと降ってた
夕方頃かな
友達が電話してきたんだ「学校に宿題に必要なもの忘れちゃった」って
しょうがないから2人で取りにいったんだよ
用務員のおじさんでもいるだろうと思ってたんだけど
誰も居ないみたいで学校も開いてない
どうしようかってうろうろしてたら
1階の1年生の教室の窓の鍵がたまたま開いてた
そっから忍び込んで学校に入り込んだはいいんだけど
まだ夕方なのに雨のせいで校内は薄暗い
怖くなったんだけど、取りにいかないといけないから
2人で3階の自分たちの教室まで走り出した
2階、3階と階段を上がってもうすぐ教室だったんだけど
別の教室の扉が開いててね
走ってる自分の視界の隅におじさんらしき人影が室内に立っているのが見えた
「ヤバイ!用務員のおじさんが居る!勝手に入り込んで怒られる!」
ととっさに思った私は前を走る友達を
「用務員のおじさんいるよ!忘れ物したって言おう!」
と引き止めた
そして2人でその教室を覗き込んだんだけどね
薄暗くってガランとしてて、人なんていないの
おじさんを見た場所にも見間違うような物も一切なくって
パニックになりながら半泣きで
転がるように逃げ帰ったよ
文にするとあんまり怖くないもんだね
当人達は本当にガクガクブルブルだったんだけども
それにしても1階の窓が開いてたなんてありえないんだよなー
状況を想像すると怖いね。
ホント人がいない学校ってただそれだけで異様な雰囲気。
俺も夏休みに用事があって一人で誰もいない教室に行ったとき、
階段上ってるだけでゾクゾクした。
階段のとこは窓がなくて電気も消えてたし昼間なのにすげー暗いの。
もちろん用務員室や職員室には人間がいるんだけど、
2階から上は無人でかなり怯えたよ。
まぁ常にたくさんの子供たちで賑わってる印象しかないから余計そう思うんだろうね。
電灯はいつから換えてないのか、細かく明滅を繰り返してて目が悪くなりそうだった。
8階まである押しボタンは、タバコを押し付けられたらしくて、歪にとけてた。
エレベーターの壁も落書きだらけ。
下ネタ単語を書いただけの奴もあれば、昔懐かしい相合傘や罵倒の言葉もあった。
入って正面には大きな姿見が付いていたけど、茶色く変色していて誰も使わなかったなぁ。
しかもエレベーター内は、どこかのアホが小便でもしたのか知らないが目茶苦茶臭かった。
だからこのエレベーターを使うのは1階から8階に行く時とか、
重い荷物を運ぶ時だけってのが、暗黙のルールみたいになってたんだわ。
知らない一年生なんかが乗るのを見ると、と心の中で「あ~あ、ご愁傷様」なんて思ったもんだったよ。
俺は大学時代は理工系の物質についてを勉強してて、卒業研究も物質系統だった。
何も知らない奴が物資研究、なんて聞くとカッコいいと感じるらしい(俺の友人の場合は)が、
実際は機械任せで物凄く時間ばかり掛かり、しかも目を離せないと言うのが現状のキツイ研究だ。
その時は金属を特別な顕微鏡で観察するために、丸い金属塊を板状に切る作業をしなければならなかった。
それは件のエレベーターで8階に行ったうえで、8時間ほど掛かる作業だったから俺は急性鬱になったね。
俺は体育会系と言う訳でもないけど、体力は結構あるほうだったんだ。
だから臭いエレベーターで行くよりも軽い運動がてらダッシュで8階まで上った。
気分をリフレッシュしないと8時間もやってられないからっつー理由もあったけど。
そもそも、研究棟8階に訪れる人は少ない。
8階はその金属カッターのある部屋を除いて、ほとんどが物置部屋と化してるからだ。
事実、その時だって俺以外には人の気配なんて全然無かったね。
独特の音を立てながらエレベーターがゆっくり下り始めた。
7階6階と階が変わるたびに、窓越しに廊下が見える。
8階だけじゃなくて、この棟全体でも俺しか居ないのかもしれないと思った。
廊下は真っ暗で、人の気配もやっぱ全然しなかったから。
そんなことを思いながらエレベーターは動いてく。
んで5階を通り過ぎて4階にきた時、妙な事が起こった。
エレベーターが止まって、ドアが開いたんだ。
もちろん人は居ない。
もしかして近くに居るのかと思って、顔を出して周りを見ても誰も居ない。
怪訝に思いながらドアを閉めると、エレベーターが下降を始めた。
そんで、俺はボンヤリとエレベーター扉のガラスを見ていた。
あーやっぱ誰も居ない、真っ暗だなぁとか思いながらね。
夜のエレベーターのガラスは、外が暗いせいでまるで鏡みたいになっている。
そしてふと気付いたんだ。
誓って言う。
間違いなく誰も居ないエレベーターに乗り込んで、間違いなく誰も乗ってこなかった。
けど、ガラス鏡の中に、確かにボサボサ頭の長い髪の女が、後ろを向いて立ってたんだ。
俺は振り返る事も、動く事も出来ずにただ1階が来るのを待ってたよ。
その日は無理言って友人の家に転がり込んだ。
翌日、この事を話したけど全然信じてもらえなかった。
その時友人に言われた事を、今もはっきり覚えてる。
「だってあのエレベーター、1ヶ月前から故障中で動かないだろ」
俺があの時に見た女は何だったのか、
俺があの時乗ったエレベーターは何だったのか。
今も分からない。
以上。
それと>>335今更ながらレスに気付いた、ありが㌧
金属カッターにプログラム入力をしたら、あとはただ見張ってりゃいいだけだった。
いいだけなんだけど、さっき書いたようにそれが8時間も掛かる。
プログラムを終えた時にはもう6時廻ってたから、終わるのは単純計算で夜中の2時頃になる訳だ。
完璧に終電終わってて、徹夜確定コースだった。
友達を呼ぼうかとも思ったんだけど、そう言う時に限って全員早上がり。
かくして俺の一人徹夜我慢大会が始まった訳だ。
金属カッターはプログラムさえすれば何もしないでもいいんだが、
もしもの時の安全対策に長時間離れるのは禁止されている。
逆を言えば離れなきゃ何してたっていいっつー事。
俺は早速、事前に持ち込んでおいた漫画を読みふけったよ。
まぁ夜食(コンビニ弁当)食ったり、携帯いじったり、また漫画の続き読んだり。
そんなこんなで、ようやっと作業終了を告げる機械音がなってくれた。
時計を確認したら、予想時間よりチョットだけ遅くて2時10分過ぎ。
どうせ大学で寝る事を決めてた俺には、10分遅かろうが速かろうが大差ない事だったけどね。
金属カッターを停止、掃除してその日の全工程が終了。
どうせ寝るなら良い場所で寝たいと思った俺は、仮眠室に向かうべくエレベーターに乗りこんだ。
もう1回携帯の時計を見たら2時30分で、掃除に手間取っちまったなぁと思ったよ。
それから、相変わらずの電灯の明滅と酷い悪臭に気持ち悪くなりながら1階ボタンを押したんだ。
さっき書かなかったけど、エレベーターの扉はガラス張りで向こう側が見えるようになってる。
例によって薄汚れててあんまし見えないんだけどね。
引用元: https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1113279548/
コメント