皆様始めまして。
これは私が小学生の頃の話です。
家の近所に一軒の空き家がありました。
その家は昔旅館を経営していた様子で、
山奥の長い一本道を上っていくと突然現れるその家は
小学生が誰しもあこがれる”秘密の隠れ家”には
もってこいの場所でした。
私は一部の友人達と共に学校が終わるとそこに集まり、
夕飯時になるまでいろんな事をして遊んでいました。
そんなある日、その空き家に”でる”と言う話が
どこからともなくわき上がりました。
そこの旅館の持ち主が首をつって自殺した、
誰もいないはずの家の窓から和服を着た女が
外を眺めていた、とか・・・
私達は仲間はずれにされた誰かがそんな噂を流している
んだろうと、気にもせず隠れ家を愛用していました。
しかし噂は他のクラスの生徒にも広まり、そいつらが
”秘密の隠れ家”を見に来る様になりました。
”隠れ家”に思い入れの深かった私たちは他の生徒
と縄張り争い?の喧嘩をよくしていました。
ある日、隠れ家にいると他のクラスの生徒達が空き家に石を投げてきて
ガラスを割り始めました。
「なんだ?あいつら?」
私たちも、必死になってエアガンを打ったり、
部屋の物を投げつけたりして応戦しました。
パリン、パリンとガラスの割れる音が空き家に響きます。
私は転がっていた竹細工の赤い鞠を手に取りました。
中に鈴が入っているようで
「チリーン」
と音がします。
鞠を投げつけようとした瞬間、相手が驚いた顔をしています。
そんな事は気にせずに鞠を投げつけました。
狙いがそれて地面に落ちた鞠が転がり
「チリーン」
と音を立てた瞬間・・・
「ガシャーン!」という音と共に家中のガラスというガラスが
全て割れてしまいました。
私たちも相手もびっくりして、空き家から逃げ出しました
いっきに山の麓まで下ると、さっきまで喧嘩していた相手も、
同じ恐怖を体験した身として何故か好感が持てます・・・
私が、息も絶え絶え喧嘩相手に話しかけました。
私「さっきびっくりしたよな。ガラスが一辺に割れるなんて・・・」
相手「え・・・?」
相手の仲間「やばいって。そいつと話すな!」
私「何だよ。おまえ」
相手の仲間「だっておまえの後ろに女がいたぞ」
どうやら、私が赤い鞠を投げる瞬間、背後に女が立っていたそうで、
赤い鞠を投げるのを止める様に私にしがみつこうとしていたらしいです。
私はびびりながらも、平気な振りをしていました。
そしてその場は解散となりましたが、友達の一人が
「空き家に忘れ物をした」といいます。
忘れ物自体は大した物では無く、さっきの事もあり、
私は行きたくありませんでした。
しかし、びびっている姿を見せたくもないので
一緒についていく事にしました。
空き家に向かう道のりで私は赤い鞠について話していました。
「だから「チリーン」て鞠が音を立てた瞬間、窓が割れたんだよ」
辺りは薄暗くなってきました。
空き家が見えてきたその時です。
「チリーン」鈴の音がします。
皆で顔を見合わせます。さっきの鞠が転がって
いるのかと、辺りを見回しました。
赤い鞠は確かにありました。
誰かに踏みつけられグシャグシャに潰れて・・・
「チリリーン」また鈴の音がします。
皆、顔色が変わり始めました。
「鞠の鈴だけとれてどこかで鳴ってるんだよ」
誰かがつぶやきます。
「チリーン」音は空き家の方から聞こえます。
「チリリーン」音が近づいて来ているような気がします。
坂道ですのでとれた鈴が転がってきているのかな、
と思っていると
「チリリリン」「チリリリン」「チリリリン」
一箇所ではなく複数の箇所から私たちを囲むように
鈴の音が鳴り始めました。
「ぎゃー!!!」
みんな一斉に逃げ出しました。
その後、誰も空き家に近づこうとはしなくなり
間もなく、その家は小学生が溜まるというので
取り壊されました。
これだけです。後日談も何もありません。
だらだらと長くなってしまい済みません。
オカ板の強者の皆様にとっては全然怖くない話でしょうね。
しかし、私は今でも鈴の音を聞くとあの頃の体験を思い出して
しまいます。
最近の話なのですが、会社からの帰宅途中、
私の彼女から携帯に電話がかかって来ました。
「変な留守電が入っていたの。聞いてみて」
おもむろに彼女は留守電を再生します。
「カーン・カーン・カーン・カーン」
踏切の遮断機が鳴っているような音です。
その音が延々と1分位続いてます。
携帯電話で留守電を聞いてるので音が不鮮明です。
「なにこれ?ちょっと音悪くてよくわかんないや。」
気味悪がっている様子なのでとりあえず私は
彼女の家に寄ることにしました。
彼女の家まで後少し、という所でまた電話がかかってきました。
私「はい?」
彼女「こないで」
私「え?」
彼女「やっぱりいいの。こないで」
私「いや、もうおまえの家に着くから、行くよ」
電話を切ると、丁度彼女の家の前です。
チャイムも鳴らさずにドアを開けると
彼女はちょっと呆然としていた様子でした。
私「どした?」
彼女「留守電・・・消えちゃった」
私「えぇ~。」
彼女「いや、消去とか何もしてないの。また聞いて見よう
っておもって再生したら消えちゃってた・・・」
なんじゃそりゃと思いつつも、彼女はまだ気にしている
ので、落ち着くまで一緒にいました。
次の日の仕事が早いので私は彼女に別れをつげ家に帰りました。
で、私が自宅に帰りつくと留守電のランプがチカチカ・・・
ちょっと嫌な予感がしながらも再生を開始しました。
「カーン・カーン・カーン・・・」
先ほど電話ごしに聞いた踏切の遮断機の音です・・・
心臓が口から飛び出そうになりました。
恐怖のあまり固まっていると・・・
「あはは♪ごめんねぇ。驚いたぁ?」
彼女の声です。一杯食わされました。
こういういたずらをたまにしてくるんです。
ちょっと頭に来た私は彼女に怒りの電話を。
私「おまえマジでびびったぞ!!」
彼女「いや~ちょっと驚かそうと思ってね」
私「どっから踏切の音なんて持ってきたの?」
彼女「ん?踏切?」
私「・・・」
彼女「私使ったのお経のテープだよ・・・」
私「またネタかよ。カーン・カーンっていってただろ?」
私は留守電をまた再生しました。
そこには踏切の音ではなく確かにお経が・・・
私の聞いた踏切の音は何だったのでしょうか?
ちなみに彼女は私がネタを作っていると今でも思ってます。
父親と2人暮らしの中学生のS君は、塾の帰り9時頃になると
塾と隣りの雑居ビルの間の細い路地にある公衆電話から、父親の職場に電話をかけ、
そして父親が迎えに来る、という生活を週に3~4日続けていたそうです。
ある日、いつものように父親に電話をかけ始め、呼び出し音が鳴っている最中、
S君はコイン投入口のすぐ脇に、黒いペンキのようなもので塗りつぶされた後を見つけ、
何だろう?と思い、家の鍵のキーホルダーで、少し削ってみました。
するとペンキの下には、文章らしき一部が出てきたそうです。
「夜、電」と書かれていて、ここまで削った時に父親が電話に出たため、その日はそこで終わりました。
それから、塾が休みだったり、また塾が終わって電話しても、すぐに父親が電話に出たりと
そのペンキの下の文字の事など忘れかけてしまっていたある日、
いつものように父親に電話をしましたが、なかなか出ません。
ふと、S君は以前、自分が削りかけていたペンキに気付きました。
「そういえば、こんなのあったな」と思い、再びキーホルダーでガリガリと削ってみました。
ペンキが徐々に削られていくと、その下には釘のような物で掘られた文章が出てきました。
「夜、電話中に振り向くと」
ここまで削ったとき、父親が電話に出ました。
父親と話しながら、S君は削り続けました。そして出てきた文章は・・・
「夜、電話中に振り向くと シヌ」
S君は凍りつきました。と、同時にどうしても振り向いて、
これは単なるイタズラだと確かめ、安心したいという衝動に駆られました。
S君は息を飲み、ゆっくり、ゆっくりと振り向きました。
次の瞬間、S君の父親が聞いたのは、
受話器の向こうからのただならぬ息子の悲鳴でした。
父親が急いでその路地に駆けつけると、半狂乱状態のS君がいたそうです。
S君は幸いにも命を落とす事はなかったのですが、
全く口を利かない殻に閉じこもった少年になってしまったそうです
コワー
3日ほど前の深夜、マンション8階の自室からエレベーターに乗ろうとしたら、壁に
「一階でまってるよ~」
って、赤の塗料で書いてあった。
まだ乾いてなくて、まさに「今書きました」ってカンジでした。
怖いからやめてください、書いたひと…。
既出だったらごめんなさい。
今となっては誰から聞いたのかも忘れてしまいましたが、金縛りに関する
こんな話を聞きました。
Aさんは毎晩のように金縛りにあって困っていました。そのことを
同じサークルの先輩に相談すると「寝るときに枕元になんでもいいから
刃物を置いて寝るといいよ」と教えてくれました。
その晩、彼女は教えられたとおりにはさみを枕元に置いて寝たそうです。
明け方眠りから覚める直前(眠りと目覚めのちょうど中間くらい)、彼女は
昨夜は金縛りにあわなかったことに気がつき、「先輩の言ってた事は
本当だったんだ」と感謝しつつ目を開けました。
彼女の枕元に、昨夜彼女が置いた鋏が突き立てられていたそうです。
>>152,154
短く怖い話をありがとう。
朝でよかったよ・・・
つか、朝っぱらから怖い話読もうとするな俺(自虐的笑
金銭的安い新規登録で新しい電話に替わりました。
加入手続きをしてだいたい2時間くらいしたときでしょうか新規の電話が鳴りだしま
した。新しい番号は誰にもまだ連絡しておりません。しかし不思議なことにその番号
には見覚えがあったのです。 先日紛失したはずの私の電話番号でした。
私はぞっとして出ることが出来ませんでした。
なぜかと言うと電話をなくした場所は夜景を見に行った山頂公園のがけの下で昔、
レイプ死体遺棄事件があったところだったからです。
無くした場所がわかりながら探さなかったのもそういう理由からでした。
翌晩、友人達の電話番号を聞き直すため親友のワンルームを訪ねました。そこで
友人から奇妙なことを聞きました。 昨晩、私の前の電話番号に掛けたら女性が出
たそうです。 友人はてっきり私の彼女と思ってました。なぜかと言うと「あしたのよる
2人で家行くよ。」と言ったらしいので。
ガチャガチャ!
そのとき玄関のドアノブを回す音が聞こえて来ました。
以前に六甲ハイウェイの首無し女性の話がありました。 以下コピペ
六甲山ハイウエイは若者バイカーの”天国と地獄”といわれます。
カーブは激しくいい練習コースなんですが、命を落としてもおかしくないほどの危
ないコースです。(私もよく走りました)
さて、ここではよく彼氏がいきがって彼女をうしろに乗っけて、カーブでびびらせ
て「きゃー最高!すごいー!かっこいーい、●●くうーん!!」てなわけで、あと
でそのまま夜景を見させてフォールインLOVEという “恋愛スポット” でもあるん
です。(笑)
さて、ここである男(私の高校の2つ上の先輩)がバイクで彼女といっしょにノーヘ
ルでツッ走ったんです。 六甲山は自然動物が豊富な山です。
カーブの手前、終わりに”いのしし注意”などの看板がでている。
運が悪く、彼らのいま曲がりきった厳しい下り坂カーブの前に、事故で壊れて道
につきでた鋭利な看板が行く手を遮ったのです。運動神経のよかったセンパイは
“ふっと”その首のあたりまできたシャープな看板をよけ、あらたな下り坂カーブ
へ突入。 しかし。
さっきからやけに腰にまわされた彼女の手が強く彼の腰を締め付ける。
「おい、大丈夫か!?」とスピードを落とし、後ろの彼女に声をかけるセンパイ。
しかし、彼女からの返事がない。バイクを道の脇にとめ降りようとするセンパイ。
しかし、彼女は強く腰に回した手を放さない。
「おい、とまったんやから、はよはなせよ。」 へんじがない。
すると。”かさかさかさ” と何かが音をたてて右上の山の傾斜の上から、
“コロンころん”とこらがってくるではないですか。
それは “ばんっ!!!”とかれのバイクの右のマフラーにぶちあたりました。
ふと彼が見たマフラーには血がべっとり。そして、反動で反対側のみぞの壁にあ
たった物は、 “タンッ!”と直立したんです。
その物体は….
“彼女の首”でした。
(つづき)
「はっ、、はううっ!!」
声にならないセンパイ!!
そして今初めてかのじょの強く彼の腰に回された手ははなされました。
”どさっ”とバイク後部に崩れ落ちる彼女の首無しの体。
そして、それから不思議なことが起こったんです。マフラーの右横の首が何もな
かったような顔をして 彼に、 “わたし、どおしたん?” と。
それから、そのセンパイは精神不安定のため病院へ入院することになりました。
このはなしは僕のセンパイが彼のお見舞いに行ったときに 彼から聞いたという話
でした。それから、案の定そのセンパイは彼女を失ったショックか、 そのカーブ
の近くの谷底に身を投げて死んでしまいました。
それからというもの、ぼくらの高校もしくはその近辺でバイクまたは車を運転する
ひとがよく “首のない女をうしろに乗せ、女の首を 脇に抱えた「ぐちゃぐちゃの顔
の男」がカーブを信じ られないスピードで曲がってゆき、その先でふっと消えてし
まう”、 とか “カーブの道の真ん中に丸いボールが転がってたんで急停止したら、
そのボールはなくなっていて、こんどは反対側の坂道から首が転がってくる” とか
、 “降りてそのボールを道の脇によけよ うとすると、それは実は女の首で、驚いて
いると、いつのまにか 不気味なバイカーがとなりにいて、その首をさらっていく”
のを見かけるそうです。いまだあのセンパイは彼女といっしょにこの六甲山ハイウ
エイにいるんでしょうか。
あ、それと、 このお話を教えてくれた先輩、 去年なくなりました。
谷底に転落して。
さて本題。
上記の話は実話を脚色して降ります。実話は以下の通りです。
六甲山には南の神戸から表六甲ドライブウェイがあり山頂まで続いてます。
逆側は北の有馬温泉から山頂まで裏六甲ドライブウェイがあります。
かつてはどちらも有料道路ではあるけども自動車専用道路でなく原付でも
通行で来ました。
しかし、ある日、裏六甲の方で二輪の走り屋を快く思わない四輪の走り屋が
悪戯をしました。 車の高さギリギリにピアノ線のような糸を張りバイクの運転
者をこかせようと言うものでした。非常にたちの悪い悪戯です。いや、悪戯の
限界を超えてました。
その日被害に遭った二輪の走り屋は勢い余ってその糸によって首が切断され
たんです。
フルフェイスのヘルメットに納まった首はすごい勢いで転がったとの話です。
その後、その実話を脚色した話がいろいろと出始めたんです。
アベック2人乗りver.首無し走り屋パッシングand負い抜きver.すれ違いざま
消失ver.音だけ真横で聞こえるver.など…
みんなその事故を知ってか知らずなのか好き放題に脚色して他人を恐がらせ
喜んでるのが現状です。
現在、表六甲は以前のままの通行規則ですが裏六甲はバイクの走り屋の排
除と言う事で二輪車通行禁止になってます。
ごくまれに規則を守らないバイクが走っていたりすると噂を知る車のドライバ
ーはみんな「遂にでた!」と思い恐怖におののくそうです。
本当のところは「首無し走り屋パッシングand負い抜きver.」が実話です。
昔、クラスの朝会(?)で怖い話をするのがはやって、
その中で、その六甲山の話の脚色バージョンがあったよ。
しかも、「首がどうしても見つからなかった。そして、この話を
聞いて人は、今から言う5つの儀式のどれかをしなければ、
首だけのその人の霊に呪い殺される…」と言われた。
消防だった私は、めちゃめちゃ怖くなってメモを取り出した(ワラ
なんだか、妙に複雑な儀式方法を話され、用いる道具だとかを
真剣にメモしていってた私。だが、最後の5つ目に
「この話は全部嘘」と締めくくられた。
今なら激怒するだろうが、当時はマジで安心した。
何故かって言うと、話をした少年の顔が素で怖かったから…。
上記六甲の話は、全部別所の怪談が元。
六甲の本当の怪談は、馬鹿っ早いRZ125がどこともなく現われ、
下りでどんな腕自慢の乗ったバイクも抜き去ってしまう。
そして運転している奴の顔を見た物は居ないというもの。
実際は国際A級のレーサーが遊びに来て、走り屋を翻弄していただけ。
顔を見られたくないので、そのまま走り去るから誰も顔を見なかった。
この町を離れて随分になる知人から、帰ってきたので会おうという連絡が
あった。彼とはそれ程親しい訳ではなかったので、何故私に連絡してきたのか
不思議だったし、むしろ会いたくはなかった。最後に彼を見たのが高校の卒業
式だったので、23年振りということになる。
彼とは高校1年の時に同じクラスだった。その当時、彼は一人暮らしをして
おり、天涯孤独で親の残した僅かな遺産で生活をしている、高校は何とかなる
が大学は無理なので卒業したら就職するつもりだと言っていた。彼は立派な体
格と押しの強い性格を持ち、あまり他人から好かれる方ではなかった。私自身、
心の中では彼のことを、下衆野郎、と呼んでいた。
そんな彼でも、異性を引き付ける魅力はあったようで、高校3年間は決まっ
た女性と交際していた。この交際相手は高校卒業と同時に失踪した。色々な噂
が立ったし、警察も動いていたが、私には興味がなかった。彼は高校卒業後2
年ほど町にいたが、その後東京へ行ったと聞いた。
彼から最初の連絡があった時、咄嗟には誰だか判らなかった。真っ先に記憶
の底から浮かんできたのは、下衆野郎という私がつけた呼び名だった。その時
は断ったが何度か連絡を受け、強引な誘いを断りきれず、駅前の居酒屋で会う
約束をした。
私がその居酒屋へ行ってみると、彼は先に来てウィスキーをロックで飲んで
いた。昔どおりの体格に少々趣味の悪いスーツを着ており、頑丈そうな金時計
をした手を挙げて、よう、と言った。私が席に着くと、そこから彼の出世自慢
が始まった。この町を出てから、高卒の自分が東京で商事会社を興すまでにし
た苦労、その話をしながら、酒を飲むペースも落とさない。私はといえば相槌
をうつだけで、彼のペースに巻き込まれ、強くもないのに飲み過ぎてしまった。
そろそろ意識も危うくなってきた私を、彼は3つ先の駅前にあるホテルへ連
れて行った。そうか、帰ってきたといっても、彼にはこの町に実家なんてない
んだからな、とぼんやりした意識の中で思った。彼は随分と広い部屋に泊まっ
ており、窓際に私を座らせると、自分も向かいに座り、今度はワインを飲み始
めた。
彼は相変わらず何かをまくし立てていたが、私は少し眠りかけていたようだ。
突然、体が震えだした。さっきまでは、酔いのせいで体が火照っていたという
のに。同時に意識が妙に冴えてきた。彼の後ろに誰かが立っている。見覚えが
あるぞ、あれは高校の制服だ。それは女性で、胸のところに何かを抱いている。
赤ん坊のように見えた。その女性が、彼が高校時代に交際していた女性だとはっ
きり判った。私の顔面は蒼白だったに違いない。彼はといえば、私の様子が変
わったことにはお構いなく、出世自慢を続けている。
私は心の中で叫んでいた。私にさえ見えているんだぞ。何の縁もない私にさ
え。私は幽霊にではなく、彼に恐怖を感じた。もつれる足で部屋を飛び出し、
ホテルを飛び出し、タクシーに乗った。
翌日は酷い二日酔いで何も出来ず、一晩ぐっすりと休み、今これを書いてい
る。彼は今後も、恐らくは自身が手にかけたのであろう母子の魂を見ることな
く生きていくのだろうか。私に会おうと連絡をしてきた理由は判らず終いだっ
たが、もしかしたら、自分は過去に過ちを犯したが、現在は一生懸命生きてい
るんだということを誰でも良いから認めて欲しいと思ってのことかもしれない。
もしそうなら、彼はやはり下衆野郎だ。
せめていつの日にか、彼が母子の魂と向き合う気持ちになってくれることを
祈るばかりだ。
あ、e.m.delafieldのsophy mason comes backだ。
アレンジ?それでも上手いな。
当たりです。
これ(帰ってきたソフィ メイソン)に似た話が無いように思いましたので
書き始めてはみたのですが、何度も元ネタから外れそうになりました。元ネタ
を判っていただけたということは、大きくは外れてなかったようで安心しまし
た。
誉めてくださった皆さん、ありがとうございます。
これは自分が体験した実話です。
もうかれこれ8年ほど前の出来事なのですが、用事で池袋へ出かけ家に帰ろうと
パルコの前を歩いていました。自分はけっこう下を向いて歩く癖があるのですが、
向かいから人が来たのでフッと目線を上げました。その瞬間自分は金縛りにあってしまい
その人から目線をはずせなくなってしまいました。その人は、スーツ姿の20台後半位の
サラリーマン風の人だったのですが、肩の所に額から血を流したすごい形相の女の人が
しがみついていたのです。その人は自分に「なに人の顔じっと見てんだよ」といわんばかりに
ガンをつけ通り過ぎていきました。どうしても気になってしまいそっと後ろをふりかえってみると
血だらけの女はかたにしがみついたまま、首だけ後ろを振り返っていてしっかりと目が合ってしまい
しばらくの間、自分はその場所から動くことが出来ませんでした。そしてその夜・・・
布団に入りうとうととしかけた時にやはり彼女はやってきました。何の前触れもなく自分の部屋の
天井一面の大きさで、あの血だらけの顔で・・。そして低い声で「あいつにだまされた」「くやしい」
と訴えてきました。自分はもう目をつぶり夜が明けるのをずっと待ってました。
ちなみにその後は一回も来てないです。
住民が道路にピアノ線を張って1匹氏んだってのがあったな。
首が切れるってのはどうもネタくさいな。
水元公園での話。
首は飛んでなかった。
警察は犯人の特定をできなかったと覚えている。
住民が一致団結して口を割らなかったんだよね。
うるさい珍走団が氏んでめでたしってことで。
体験談というより、洒落にならないイタズラなんですけど……。
私が厨房の時の話です。
ちょっといろいろあって、当時から心霊現象体験希望者でした。
ある夏の日、私はK県のとある山中のちいさな神社の前にいました。
古い日本風の神社のミニチュアみたいなもので、1m四方くらいのものです。
正面に観音開きの扉があり、鍵がかかっていなかったので、開けてみました。
中にはちゃんとご神体が飾ってありました。
ご神体は紙に包まれた、複数の丸い小さな石ころでした。
とりあえず、その石ころをポケットに入れて、代わりにそこいらの丸い石をいれておきました。
ここまですればバチがあたったりするかなと思って、期待していたのですが、
残念ながら特にバチはあたりませんでした。
大人になってから思い出してみると、これはかなり洒落にならないことだなあと思います。
実は他にもいろいろヤバイことをやった過去があります。
オレが気が付かないだけで、実はちゃんとバチがあたっているのかもしれないですけどね……。
何か悪いことがあったとしてもそれをバチと思うかどうかは
個人の解釈だからね。でも自分のものじゃないものにいたずらして
悪いと思う気持ちは大事かもね。
御神体の御加護で助かったこともあったかもよ。
全く洒落にならん話ですが、今の世の中、こんな話何処にでもあるんじゃないのか?という話です。
あるところに、2階を学生、1階を中年プログラマーが借りている貸家があった。
だが、この2人は、これまでに一度も顔を合わせた事がない。
先に借りていたのは2階の学生だったが、中年プログラマーが下見に来た時は、
学生は帰省しており、引越しの時もまだ帰っていなかった。
そして、ようやく帰ってきたときには中年プログラマーは、
仕事が追い込みの時で、なかなか家に帰れなかった。
そして学生が学校へ行っている間に、中年プログラマーは起床し、
学生が眠りについた頃、中年プログラマーが帰宅するという、
見事なまでのすれ違いを繰り返し、2週間が過ぎた。
中年プログラマーのほうは、このままではまずいと思い、
なんとか学生に挨拶して近づいておこうと思い、
珍しく早く仕事を切り上げられた日に、菓子折りを買って帰ってきた。
2階に明かりがついていて、学生がいる事を確認すると、
階段越しに、「すいません、1階の○○ですが・・・」と声をかけたが返答なし。
2階へ上がって行こうかとも考えたが、向こうは勉強の最中かもしれないし、
その内、トイレや風呂のある1階に降りてくるに違いない。
その時に偶然を装って出くわして挨拶しようと思い、自分の部屋に入った。
しかし、確かに2階から物音が聞こえ、学生のいる気配はするのだが、
その日はついに1階に降りて来なかった。
もしかして自分は避けられているのではないかと中年プログラマーは思った。
そして、その後もすれ違いは続き、中年プログラマーは自分が完全に避けられている事を自覚した。
1階のあちこちを調べたが、悪臭の原因となるものは見当たらず、悪臭は数日経っても漂い続けた。
「もしや2階で学生が・・・」と一瞬思ったものの、
その前の晩も2階から物音がした事を思い出し、そんなわけは無いと一蹴した。
それでも、臭いが気になるので、学生がいない時を見計らって、
徹底的に調べたところ、天井裏にネズミの死骸が転がっているのが分かった。
それから数日後、今度は不動産屋が何処かへ失踪している事が判明した。
警察が中年プログラマーの会社まで訪れて、話を聞きに来た。
中年プログラマーは不動産屋がいなくなった事すら何も知らなかった為、
警察にはそのように答えたが、このまま放っておくわけにはいかず、
その日はさっさと仕事を切り上げると、家の2階へ上がり、ドアをノックした。
「○○さん、いるんでしょう?」
だが、何の返事もなく、物音もしない。
ドアノブを掴んだが、鍵がかかっている。
その後もノックを続けたが、返答は無い。
ドアを蹴破るわけにもいかず、仕方なく1階へ戻った。
翌日、中年プログラマーが警察へ駆け込み、これまでの事を全て話すと、
警察は、不動産屋が見つかったといい、
飲み屋で知り合った女と意気投合し、誰にも告げずに旅行へ行っていたのだと言う。
そして不動産屋は中年プログラマーの会社へ電話を入れ、迷惑をかけた事を詫びた。
だが、中年プログラマーが一番驚いたのは、2階の学生がつい先ほど引っ越して行ったという事だった。
なんでもその学生が言うには、
1階の住人が引っ越してきてから一度も姿を見せず、生きているのか死んでいるのかも分からない。
そしてなにやら悪臭がしてくる。
そして不動産屋は何処かへ消える。
いい加減怖くなってきたところへ2階へ誰かが上がってきて、
ドアを激しく叩きまくる。
もう恐ろしくて布団の中でガタガタ震えていたんだそうだ。
その学生いわく、「1階の人って本当にいるんですよね?幽霊じゃないですよね?」
つい、笑っちまたよ
当事者にとっては洒落にならない話だろうけど
コピペですが自分も関西人として気になります。
誰か情報お持ちの方いませんか?
大阪、西成で暴動があったときの話です。
暴動鎮圧で一人の男が逮捕されました。
連行され、取調べが行われたのですが、かなりひどい扱いを受けました。
脅迫、暴行、とにかくひどい扱いを受けたのです。
しかし、何の証拠もなく、警察はそのまま男を拘留することもできず、
すぐに釈放しました。
警察から開放された男は、すぐに隠し持っていたテープレコーダを取り出し、
取調べの内容一切を録音したテープを抜き取り、あるラジオ番組当てに送ります。
テープを受け取ったDJは真偽を疑いながらも興味を抱き、それを放送で流しました。
その放送から数日後、テープを録音した男、暴動で取調べを受けた男が死体で発見されます。
誰も寄り付かない、建設半ばで放棄されたビルの屋上からの投身自殺、そう断定されました。
遺書も自殺を裏付けるような状況もなかったのですが・・・。
その一件がDJの耳にも入ってき、ひょっとしたらこれはマジでやばいものかもしれない、
そう考え、とりあえず百本のコピーを作って、知り合いやいろいろな方面に送りつけ、
自分のもっているオリジナルは捨ててしまいました。
それからそのコピーがどうなったのかは知りません、
それにそのDJに関しても誰とはわかりません。ほんと記憶があやふやで、
内容に関しても細かいところで違っているかもしれませんが、
誰かこのはなし知らないですかね?
他の板で聞いた方がいいと思う。
不気味な話ですね。
取調べの際にテープレコーダーを所持していたとは。
通常、取調べの際は必ず被疑者の反撃を防止するために
身体検査を行います。それを怠っていたのは規則要綱に
明らかに違反しております。
それに規則以前に警察官という職業柄から防衛本能により必ず
身体検査は行われます。
取調べの際にテープレコーダを所持できたとは
通常では考えられないことが起こったのですね。
子供のころ夏休みに田舎に行った時に
おじいちゃんと虫を取りに山に入っていった。
その時に村の人たちと一緒に住めなかった人たちの住んでいた村というのを見に行きました。
村といっても数軒の小屋が並んでいる程度のもので規模としては小さいものだったけれど
山の中でひっそりとしていて明るくて雰囲気のいい場所でした。
驚いたのはそこまでの行程のほとんどに道がないということでした。
山を分け入って辿り着くという感じで、道があったとしても獣道だけでした。
戦時中にその村には誰もいなくなったらしいので、道も消えてしまったのかもしれませんが
何でこんな所に人が住んでいたんだろうと思うような場所でした。
理由はよく覚えてませんが、かなり昔に村の人たちに追い出されてそこに住み着いたというような内容の話だったと思います。
たぶん罪人か何かだったと思うんだけど。
別にその時は怖くないどころか、鳥のさえずりや山の清清しい空気を感じて「いい場所だな」
とさえ思っていましたが、帰り道でおじいちゃんが「ここへきたことはおばあちゃんやお父さんに言うな!」
みたいな事を言われて突然怖くなりました。
その言葉で洒落にならない場所なんだなと悟りました。
でも本当に気持ちのいい場所だったんです、夏になると毎年思い出す。
できればまた行きたいけど、あんな場所、一人で行ったら遭難しちゃうしな~。
引用元: https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/993836343/
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