友達と、ある早稲田の演劇サークルのお手伝い要員として、
演劇公演に参加しました。
汚れた校舎の中でもさらに奥まった所にある洋風の建物
の中、その小屋(演劇スペース)はありました。数日ある公演
も残す所、あとワンステージ。裏方仕事をし終えた私は一緒に
お手伝いで参加した友達のラストステージを見届けようと
客席に座りました。そして開幕・・・ところが肝心の友達が
長い台詞の途中で上をぼんやり見たまま、動きません。
素人にせよ、ちょっと不自然なぐらい上を向いて、はっとしたように
芝居を続ける友達。・・・そして終演。
お芝居のセットやもろもろの片付けが終わって、サークルの面々は
飲み会の会場に向かいました。友達と私は他の大学からの参加なので
すこし送れて会場に向かいましたが、入り口に入る前に友達に背中
をつつかれました。友達は言います。
「今日僕台詞とちったよね。」
「あ、そうそう、、、あれ何?みんなに対する嫌がらせ?(笑)」
実は芝居経験の浅い彼は早稲田の役者に見くびられて、いろいろお小言
もくらっていたので、最後の最後に、芝居を失敗させようとワザと、
彼が反抗的にへまをやったのかと思っていた私でしたが、彼は困ったように、
「みんなには言わないけど、台詞言おうとしたら、バトン(天井にある照明
を吊るす梁)の間から、照明さんが顔出してるんですよ。でも照明さん客席の
一番後ろにいるんですよ。で、照明さんが入れるぐらいのスペースは
梁と天井の間にあるじゃないですか。誰か人いました?」
「いいや、本番中だし」
「上から見てる人女の人で、顔が青いゼラ(照明の色付けするセロファン)
の明かりあてたみたいに青かったんです。」
「見間違いだろう。疲れてるといろいろ見るさ。」
話はそこで打ち切りました。酒も飲みたかったし、友達の話も
作り話っぽくて、なんだか真剣に取り合えなかったのです。
でもその会担当してくれた照明さん、顔がひょろりと長くて、
血色の悪い女の子で、その人に似た幽霊を本当に見たとなると、
すこし怖い気もします。もう5・6年も前の話です。
その年は数年ぶりかの猛暑で、当時小学2,3年だった私は
あまりの暑さに耐えかねて、学校の帰りに公園にでも寄って行こう、
と一緒に帰っていたCを誘った。
その公園は人工的に川が作られていて、最初は割と流れがきれいな
ところで足だけ水に浸したり、葉っぱの船を流したりしていたが、
そのうち私はもっと上流へ行ってみたくなってきた。Cは
「そっちいくと怒られるよ」
といって気乗りはしていなかったが、上流の脇の道は、
ちょうど家の近道でもあったので(しかも木があって涼しい)
結局一緒に来ることになった。
水源といっても循環式なので、ひたすら藻が多いちょっとした
池のようなところで、割と深いらしく中に「危険につき立ち入り禁止」
の札が立てられていた。奥の方で、どろどろと力のない小規模な滝
が落ちている。回りに木が多いせいもあってか、全体的にどことなく
薄暗く淀んでいる雰囲気だった。
「怖いよー」とおびえるCに、さすがに私も気味が悪くなり、
「もうかえろっか」
といいつつCの方へ振り返ってみて、瞬間凍りついた。
赤い顔のおじいさんが無言で私を睨んでいたのだ。
(変な人だ!)
逃げなきゃと思い、走り出したかったが足がなかなか思うように
ならない。反射的に後すざりして離れようとした。
「危ない!!」
その一言で、はっと我に返った私は、今にも池に落ちそうになっている
自分に気付いた。目の前にいたおじいさんは気が付くと消え、
その代わりにびっくりした顔のC。
「どうしたの?」と不思議そうなCを連れて、泣きながら走って
家まで帰った。
事務所だったのですが最初から廃屋を意識した外装になって
おり、(壁がはげた塗装など)しかも誰も掃除をしないビルだった
ので、周りのハイソぶりから取り残されてそれはそれは汚いビルでした。
そこで働いていた頃の話なのですが、あまりのB1の汚さに堪り兼ねて
掃除を決行する事にした有志数人で、かび臭い地下に入りました。
そこは汚いなどではない荒れぶりで、湿気、埃、ありとあらゆるゴミや
古いOA機器が山のように積まれていました。もう何処を掃除してよいもの
やら、、、ともかく数日かかりでそこを整理、掃除することになったのですが、
一つおかしなことがあります。
建物の左右にあるはずの非常口が一つしかありません。
一方は我々が入ってきた入り口。もう一つは・・・
地下の端にひと際うずたかく詰まれた、家具などの類の奥に
あるようです。冗談で「意図してこんなゴミの山で封印したとなると、
ここの管理者頭オカシイね。非常口塞ぐなんて・・・」
とその時はみんなで、半ばあきれながら笑っていましたが、
次の日、管理者が
「B1の奥で人が首つってるからね、あそこは閉じてるの」
と言ったので、そこの掃除は緊張を極めるものとなりました。
オカルトを信じない私達でしたが、正直、封印した決壊を壊す
ような作業に怯え、ちょっとしたことで、悲鳴を上げたりと
もう大変でした。
それとは関係ないことを望みますが、そこの女の子
が数ヶ月前に、私とともに帰り際、お化けビルの前でちょこっと
会釈したんです。誰もいないのに変なの?と思っていたんですが、
「だって、男の人がそこにいたでしょう、だから挨拶したの。
でも、目線の向こうに顔があるって感じで誰かは分からなかった
けど」
と言っていました。そこのビルは事務所の撤退と共にリニューアル。
周囲に溶け込んだお洒落なビルに様変わりしましたが、以前はお化けビルだったことを
思うとちょっと不思議な気がします。
またお芝居での話。
我が校の演劇サークルが、杉並某所の小さなTスタジオで、
公演を打つことになりました。
芝居の稽古中、暗転チェックというものがあって、舞台を転換するときに、
舞台上が真っ暗になるかどうかを調べる時間があるのですが、そのチェック中
演出の先輩がかんかんに怒って「誰!ペンライト消して!」
と怒鳴っています。舞台は明るくなり、裏方連中、役者連中
誰一人光源になるようなものは持っていなかったことを確認
して、誰かのミスや悪戯でないことが分かったのですが、
先輩は「舞台の上のほうで、光のスジが動いたのに、、、見たのに、、、」
とまだブツブツ言っています。そういうときはしかたなく、
「オバケだろうオバケ!」
と誰かが笑ってすますことにしているのですが・・・・
それからもう何年たったでしょう。今まさに小さな劇場
などで公演をしている若い役者達がいます。お笑いを交えた
活気ある内容の芝居を打ちます。そこの演出と飲んだときに
お化け話になりました。
「釜姫さん聞いてくださいよ、この前出たんですよ、スタジオに」
「Tスタジオでしょ。」
「?!なんで分かるんですか?」
「いや、小さな場所で、いかにも出そうな所ってアソコじゃない?
昔、暗転中に光が走ったって大騒ぎしたもの」
「・・・僕らも凄かったんですよ。本番のビデオ撮ったら、
女の人の鳴き声入ってたんです。」
「やっぱり出るんだよ。そこ。」
私としてはそんな話は大好きだからむしろ記憶と
今現在、彼らの恐怖体験が繋がったことが嬉しかった
のですが、楽しいお笑い芝居に突如泣き声が入るなんて
一人で見るには一寸・・・なのでさすがにそのライブビデオ
は借りませんでした。
ところで、話は変わりますが、
有名な観光地A市の消防署を定年退職した叔父に聞いた話です。
叔父は、市内の有名自殺スポットNが浦で自殺があるたびにかり出され、
死体回収を何年もやっていたそうです。
最初は嫌だったのですが、何年もやっているうちに死体にも慣れ、全然、
平気になったそうです。まったく動じない叔父はNが浦で自殺があると、
必ず、かりだされるようになってしまったということです。
そんな叔父が一つだけ、思い出したくないことがある、と言って、話してくれました。
ある晩のこと、たまたま家中に誰もいなくて、一人で寝ていると、玄関を叩く音がしました。
行ってみても誰もいません。すると少し経って、今度は窓を叩く音がします。
が、窓を開けてみても誰もいません。誰がいたずらしてるんだと怒りながら寝床につくと、
今度は、布団をひいて寝ている部屋のフスマを叩く音が….。
勢いよくフスマをガラッと開けても誰もいません。
さすがに気味が悪くなり、布団をかぶって寝ていましたが、
今度は布団のまわりの畳を叩く音がしたそうです。
だんだん叩く音が強くなり、しまいには、枕もとをドンドンと叩かれる。
叔父は怖くなり、布団をかぶったまま身動きできなかったそうです。
そのうち、だんだんと叩く音が弱まり、どのくらい時間がたったのか、すうっと叩く音はやんだ。
すると、いきなり電話が鳴ったので、布団をおそるおそる出てみると、もう朝でした。
そして、電話に出ると同僚から、またNが浦で自殺があったから来てくれと頼まれました。
その自殺者は、まだ若い女性でしたが、崖の上から飛び降りたものの、
海まで落ちることができず、崖の途中の松の木に引っかかっていました。
片目に松の枝がささり、崖の岩で打ったのでしょう前身打撲で亡くなっていたそうです。
しかし、即死することができず、何時間も松の木にぶら下がって、こと切れたようで、
無事だった片腕で、思い切り近くの岩を叩いていた跡が、血まみれで残っていたそうです。
6年前つきあっていた彼氏と旅行に行きました。
N県の山中で周りに何もないのにコンビニがあったんです。
多分、旅行者が立ち寄るんだろうと思いました。
彼氏がずっと車を運転してくれていたので、私はちょっと休もうかと、彼氏に提案したのです。
彼氏が、ついでにジュースでも買ってくるわ。ってコンビニに入ったんですけれど
30分しても戻って来なく、不思議に思ってコンビニに入ると店員がレジで漫画を
読んでいる以外誰もいませんでした。
店員に、「ここに30分ぐらい前に男の人きましたよね?」って聞いたんです。
そしたら店員は、「あぁ、その人ならコーヒーを二つ買ってすぐに出ていったよ。」
って答えたんです。
私、その瞬間身体じゅうの毛が逆立つような寒気を感じてそのコンビニから走り出て車に飛び乗りました。
後ろも振り向けないまま必死に運転してT市の交番にかけこみました。
彼氏は何かに巻き込まれたのだと直感で思ったのです。
だって、私も彼氏もコーヒーは大の苦手で、彼氏はコーヒーを飲んだら腹を壊してしまう
ぐらいで、絶対に絶対に買ったりするはずが無いんです。
あの店員の顔今でも忘れません。
彼氏はあれからどうなってしまったのでしょうか。
その状況になってみないとわからないもんかな
小さいですけれど、新聞にも載ったんですよ。
捜索願いもでました。
そのコンビニは今でも営業してるんです。
オカルトじゃないんだけどいい?
俺、この春大学を卒業したばかりの新社会人なんだけど、
学生の時所属してたテニサーの前期納会に呼ばれたの。
そしたら新入生にメチャクチャ可愛い子がいるんだよ。
あどけなさの中に妙に大人びた雰囲気もある子だった。
現幹部の3年生に
「おい、あの子可愛いな。テニス上手いの?」ってきいたんだよ。
そしたら、そいつ笑いながら
「先輩、あの子は超能力少女なんですよ」
ち、超能力って、、、よしてくれよ、くだらねぇ。
と思いながらもその子を呼んで何ができるかきいてみたんだ。
スプーン曲げれますって言うから、
冗談半分で中華料理を取り分けるでかいスプーンあるじゃん、
あれを差し出してこれでも曲げれる?って言ったのよ。
そしたら、見られてると集中できないんで、
後ろ向いてやりますって言ってむこう向いてシコシコやりだした。
オイオイ冗談じゃねぇぞ、止めてくれよと思いながら、
3年生と話してたら5分くらいして
「できました」
ってあのデカいスプーンがグニャリと曲がってるんだよ。(つづく)
女の子の手で力で曲げれるもんじゃないと思う。
他に何ができるかってんで、トランプの神経衰弱をやらせてみたの。
そしたら的中率がすんごい。5回に1回くらいしか間違わない。
さすがに超能力なんて、と思ってた俺も少し引いたね。
でも、友達と話して笑ってるところなんかは、
普通の女子大生と全然変わんない。
1次会が終わって2次会に移動したんだが、その子もついてきたんだ。
で、移動中その子の後ろを歩きながら、
とにかく可愛い子だしスタイルもいいんで
この子の服を脱がせたらなんて妄想してたんだよ。
そしたら、急にこっちを振り向いて
「やっぱり先輩もですか」ってちょっと嘲るように言うんだよ。
ドキっとしたね、考えを見透かされたようで。
つーか人の思考が読めるの?もしかしてテレパス?
2次会の席でその子のとこに行ってきいてみると、
やはり少しだけど人の考えてることがわかるらしい。
そりゃ七瀬みたいなわけには、いかないらしいけどw
人目を惹く容姿だし、ずっと小さい頃から男どもの視線と
よこしまな思考に晒されてきたんだから、
年齢に不釣り合いな大人っぽさを持ってるのも頷けるかな。
テレビなんかで見る超能力者と違って妙に生々しくて、
ちょっと背筋がゾクゾクっとして酔いも醒めるような体験だった。
釜姫様
亀レスですが。
歩行器具を奉納する神社の話は聞いた事ありマス。(義足と聞いたような・・・)
ただ、天狗だったかどうかはわかりません。
松葉杖ならわかるけど、義足や義手って今思うとちょっと変わってますね。
ありがとう御座います。愛媛の山岳信仰の所では、山登りの杖のような
物をいっぱい、布やなんかで飾って奉納していたような記憶があります。
また、何処か忘れたのですが、神社の東屋かなにかの屋根づたいに、
いっぱい、松葉杖だの昔の記念写真だの絵だのがズラズラ~と奉納して
あってどれもこれもとっても不気味なんです。TVの心霊特集で、むさかり
絵馬を取り上げていた時に、かなりあの雰囲気に似てるな、と思った
ので、また見てみたいのですが場所が全然思い出せません。
神秘的ではないかもしれませんが・・・。
知人にどうしても頼まれて、今年70になるおばあさんを占ったときです。
内容はいつまでたっても一人立ちできず、借金を繰り返す長男の事でした。
初めから乗り気ではなく、理由をつけて断っていたのですが
夢に見知らぬ男性が出てきたり、部屋に一人で居ると、「会いたい・・・」
という声がしたりと、さすがに自分が異常なのか霊現象なのかと判断がつかず
仕方なくそのおばあさんと会ってみる事にしました。
そして、いざ当日と言う日。
おばあさんとお会いしたときから嫌な感じは合ったのですが、推命で見ていく
内に、嫌な気配や不安感がドンドン広がってきて、耐え切れずに運命鑑定を
一時中断させていただき、易を立てた所、何とも不吉な予感に適合する卦が。
知人に頼み車に乗せてもらって、おばあさんの息子さんの所へ行くと
いくらチャイムを鳴らしても出ず、合鍵で扉を開き中に入りました。
異様な気配、静まり返った部屋で何かに呼ばれるようにしてバスルームへ行くと
ゴムホースで首をくくった死体が見つかりました。
死後一週間前後でしたが、寒い日が続いておりそうひどい状況ではありませんでした。
警察から帰ってきた死体は、何度やってもまぶたを閉じる事はなく、お葬式の後
おばあさんはお亡くなりになってしまいました。
忘れられない思い出です。
引用元: https://hobby4.5ch.net/test/read.cgi/occult/1059030910/
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